韓国ドラマ「王と私」 第8話のあらすじは以下の通りです。
第8話は、愛と権力の狭間で苦悩するソンジョン王の姿が痛々しく描かれます。遂にチョンヒ大王大妃（テワンテビ）は重臣ハン・ミョンフェの娘を中宮に選び、ソンジョン王は愛するソファを妃に迎えるという約束を果たせないまま、悲しみに沈みます。名ばかりの王であり、実権を持たないソンジョン王は、大王大妃の決定に逆らう術もなく、ただ従うほかありません。この無力感が、彼の若さと未熟さを際立たせ、王という立場の孤独さを一層浮き彫りにします。
婚礼を済ませたものの、ソンジョン王は中宮殿へ足を運ぶこともなく、妻との関係は冷め切ったままです。男女の契りも交わさず、形式的な婚姻に過ぎないこの関係は、彼がいかに心を閉ざし、ソファへの未練を断ち切れないでいるかを物語ります。王でありながらも心は常にソファに向いているソンジョン王の姿に、愛と義務の狭間で葛藤する人間の弱さがにじみ出ています。
そして時は流れ、4年後。ソンジョン王、ソファ、そしてチョンドンはそれぞれの思いを抱えながら成長を遂げます。しかし、それぞれが抱える想いは決して叶うことはなく、時間が経つにつれてその切なさは深まるばかりです。愛する人のために戦うことができず、権力に縛られた王の運命に、歴史ドラマならではの悲哀が色濃く感じられます。
ソファへの一途な想いを抱き続けるソンジョン王、彼女をそばで見守りながらも自身の気持ちを隠すしかないチョンドン、そして叶わぬ恋に苦しむソファ。彼らの複雑な感情が絡み合うこの第8話は、王宮という閉ざされた空間で繰り広げられる愛憎劇の真髄を感じさせます。心のすれ違いと儚い希望が交錯するこの物語は、観る者に深い感慨を与えます。次なる展開では、彼らの運命がどう動いていくのか、一瞬も目が離せません。
