韓国ドラマ「王と私」 第10話のあらすじは以下の通りです。
第10話では、愛と権力の狭間で揺れる宮廷の人間模様が一層深まります。世継ぎ問題に頭を抱えるチョンヒ大王大妃（テワンテビ）は、ソファを側室に迎えることで解決を図ろうとします。しかし、すでに縁談が進んでいることを知り、大きな失望を感じます。これまでのチョンヒ大王大妃の計画は、王朝の安定を最優先に考えたものであり、その冷徹な決断の裏には彼女の苦悩と葛藤が垣間見えます。
一方、ソンジョン王のソファへの想いは日増しに強くなるばかりです。王でありながら、彼の心はただ一人の女性に囚われており、その切ない感情が画面越しに伝わってきます。密かにソファに会いに行ったソンジョン王でしたが、チョンドンの冷静な諭しによって、声をかけることなく立ち去る姿は、王としての立場と一人の男としての心の狭間で揺れる彼の苦しみを象徴しています。この場面は、愛に満たされない王の孤独を感じさせると同時に、その弱さが人間らしくもあり、哀愁を誘います。
そんな中、チョンドンは二人の想いを叶えようと、内侍府長チョ・チギョムにソファの入内を頼み込みます。彼の行動は、忠義心だけでなく、友として二人を想う心が表れており、ドラマの中で非常に感動的な瞬間となります。チョンドンの決意は、宮廷の掟を超えた人間同士の絆を示し、歴史ドラマでありながら現代にも通じる普遍的な感情を映し出しています。
このエピソードは、王宮という権力の象徴の中で、愛を求める者たちの切実な姿が描かれ、ドラマの緊張感と人間味がますます高まっています。権力のために愛を犠牲にするか、それとも愛のためにすべてを捨てるのか。ソンジョン王、ソファ、そしてチョンドンの選択が、これからの物語をどう動かしていくのか目が離せません。歴史ドラマファンなら、この複雑で奥深い人間模様に心を揺さぶられることでしょう。
