映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第9話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第9話のあらすじは以下の通りです。

第2週「運命を開く」花言葉の花「プリムラ

第9話は、糸子(いとこ)の大人への成長とその葛藤が深く描かれた回です。糸子は、ますます自分が大人になったと感じ始め、家では率先して家事をこなすようになります。しかし、その一方で、女学校の授業がどんどん退屈に思えてきました。糸子の裁縫への情熱は女学校の枠を超え、もっと自由に自分の好きなことを追いかけたいという気持ちが強くなっていきます。

そんなとき、桝谷(ますたに)パッチ店の大将から「うちで働かないか」と声をかけられた糸子は、まるで夢が叶ったかのように舞い上がります。糸子の目には、パッチ店で働くことが自分の未来を切り開く第一歩だと映ったのでしょう。昭和初期、特に女性が外で働くことは珍しく、社会的な偏見も強い時代でした。それでも糸子は、裁縫という自分の情熱に素直に向き合いたいという強い意志を持っています。

一方で、糸子がパッチ店で働いていることが近所で噂になり、小原呉服店が「娘を外で働かせるほど経営が苦しいのではないか」という噂が立ち始めます。時代背景として、当時の社会では家族の名誉や体裁を重んじる風潮が強く、娘が外で働くことは家庭の貧しさを象徴するように見られることもありました。この噂は、善作(ぜんさく)にとっても苦しい問題です。善作は呉服店の存続を懸命に支えようとしていますが、その思いとは裏腹に、時代の変化が彼を追い詰めているのです。地元の資産家である神宮司(じんぐうじ)からの嫁入り道具の注文が入るものの、今後の店の経営が心配でならない善作の姿が描かれています。

そんな中、糸子は久しぶりに幼なじみの勘助(かんすけ)と再会し、自分の悩みを打ち明けます。女学校を辞めて働きたいという思いを伝える糸子に対し、勘助は「お前は学校をやめるな」と、糸子に釘を刺します。学校に通うことで未来の可能性を広げてほしいという勘助の思いが伝わる場面ですが、勘助自身もいじめられている様子に浮かない顔を見せます。それを見た糸子は「仕返ししてやる」と言い、幼なじみを守りたいという優しさを見せます。

さらに、物語は母・千代(ちよ)の兄で、神戸の祖父の貿易商を手伝う正一(しょういち)が小原家を訪れることで、さらに賑やかになります。正一は善作が苦手な相手で、訪問するたびに善作は逃げ出すほどです。家族の複雑な関係や人間模様が絡み合い、糸子の成長物語に厚みを持たせています。

この第9話は、糸子が大人の世界へ一歩踏み出そうとする姿と、それを取り巻く時代の変化が色濃く描かれています。糸子の情熱がどのように未来を切り開いていくのか、次の展開が楽しみでなりません。