映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第17話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第17話のあらすじは以下の通りです。

第3週「熱い思い」花言葉の花「カンナ」

第17話は、糸子の夢に対する葛藤と再生が描かれた心揺さぶるエピソードです。昭和5年(1930年)夏、パッチ屋での修行を始めてから2年が経ち、糸子は下働きではありますが、裁断から仕上げまで一通りできるようになり、周囲から一目置かれる存在になりました。それでも、慌て過ぎる性格からミスが目立つこともあり、まだまだ成長の途上にある彼女の姿がリアルに描かれています。

そんな糸子の心の支えとなっていたのが、泰蔵の妻、八重子とのおしゃべりでした。八重子はファッション雑誌『令嬢世界』を購読し、洋服や流行に詳しいセンスの持ち主です。その八重子から「洋服を作ってみたら」と言われた瞬間、糸子は自分の肝心な夢を忘れていたことに気づきます。幼い頃から洋服作りを夢見ていた彼女にとって、八重子の一言は大きな転機となりました。

このエピソードの中で特に印象的なのは、糸子が幼い頃に祖母が送ってくれたピンクのドレスを再び窓辺に出して眺めるシーンです。そのドレスは色褪せ、誰にも着られることなく時が過ぎ去ってしまったもの。糸子はその姿に、自分の夢も忙しさに追われて消えかけていたことに愕然とします。このシーンは、夢に向かって走り続けるも、現実の厳しさや日々の喧騒に埋もれてしまうことへの悲しみを象徴しています。

さらに、奈津が洋服を着ている姿を見た糸子は、自分の夢を先に手に入れたかのような奈津に嫉妬し、悔しさで地団駄を踏むシーンも印象深いです。奈津は糸子の友人でありながら、時にライバルのような存在として描かれ、その対比がドラマをより一層魅力的にしています。この時代背景では、洋服作りに対しての社会的な偏見や、家族の期待に応えるべきというプレッシャーもあったことでしょう。糸子の父、善作がその夢に反対するのは目に見えていますが、それでも糸子は諦めることなく夢に向かって進もうとする姿勢が、このドラマの最大の魅力です。

このエピソードは、夢を追うことの大切さと、その過程での苦しみや葛藤を描いており、多くの人に勇気を与えるものです。糸子が再び自分の夢に向かって歩き始める姿に、これからの展開への期待がさらに高まります。