映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第38話のあらすじは

 

連続テレビ小説カーネーション」の第38話のあらすじは以下の通りです。

第7週「移り行く日々」「ワレモコウ」

第38話は、糸子が自分の夢と向き合い、挑戦する姿が描かれています。物語の舞台は昭和初期、この時代は経済的な不安定さが漂いながらも、人々は希望を胸に抱き、新しい時代を切り開こうと奮闘していました。特に女性たちの社会進出はまだまだ限られていましたが、そんな中で糸子のように、自分の道を切り開こうとする姿は、視聴者に強い共感を呼ぶものです。

糸子は、踊り子たちからのドレス注文を次々に受け、順調に仕事を進めていきます。彼女の情熱と技術が認められ、ドレスだけでなくワンピースの注文まで入るようになったのは、努力の成果と言えます。しかし、糸子にとって本当に目指すべき場所は、小原洋裁店を繁盛させること。彼女の父である善作に、その意思を伝えますが、酔った善作は彼女の熱意をまともに受け取ろうとしません。「もう一軒別の店を繁盛させられたら認めてやる」と、冷たくあしらわれてしまうのです。

この場面で描かれる糸子と善作のやり取りは、当時の家父長的な家族制度の中での葛藤を象徴しています。糸子のように独立心を持つ女性が、家族や社会の枠に挑戦しながらも、常に困難に立ち向かう姿は、この時代を生き抜く多くの女性たちの物語そのものです。

さらに、糸子が紳士服店の大将に辞めることを告げるシーンでは、彼女の決意の強さが際立ちます。ドレスやワンピースの注文が無くなることを恐れて動揺する大将に対し、糸子は「もう一軒の店を繁盛させる必要がある」と答えますが、その言葉の真意を大将は理解できません。このやり取りは、糸子が自らの未来を切り開こうとする決断の瞬間であり、大きな転機を迎える予感を感じさせます。

一方、奈津の物語もまた感動的な展開を迎えます。玉枝の元を訪れた奈津は、翌日の入籍に向けて髪を結ってもらうため、彼女に丸髷を頼みます。子供の頃から泰蔵に想いを寄せていた奈津は、その感情を押し殺しながらも、玉枝の優しさに触れ、堰を切ったように涙を流します。このシーンは、奈津がこれまで背負ってきた感情や葛藤が一気に表に出てくる、心揺さぶる瞬間です。

奈津と糸子、それぞれが自分の人生の選択を迫られる中で、女性たちが直面する困難や感情の葛藤が鮮やかに描かれています。彼女たちの成長と挑戦は、ドラマ全体に深みを与え、次の展開への期待を高めてくれます。