映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第39話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第39話のあらすじは以下の通りです。

第7週「移り行く日々」「ワレモコウ」

第39話は、糸子の成長と苦悩、そして新しい挑戦が描かれたエピソードです。この時代背景を考えると、昭和8年(1933年)は日本が世界恐慌の影響を受け、経済的な混乱期にありました。そんな中、糸子のような若い女性が自らの夢を追い、商売の厳しさに直面する姿は、非常に感動的です。

物語の冒頭、糸子は仕事帰りに勘助と出会い、安岡髪結い店へ招かれます。そこで、強がりを見せる奈津と再会します。奈津が前話で玉枝に号泣したことを知り、糸子は「泣けてよかった」と安堵するシーンが印象的です。奈津は、表面では冷静を装っていても、心の奥底では多くの葛藤を抱えており、その感情の揺れ動きがこのエピソードでも描かれています。奈津の人間らしさに触れることで、彼女への共感が一層深まるのです。

一方、糸子は紳士服店を辞めた後、新たな職場である末松商店での挑戦を始めます。縫い子としての仕事にとどまらず、店を繁盛させたいという強い思いから、大将に直談判して売り子の役割をもらうまでの糸子の行動力は、彼女の独立心の表れです。昭和初期の女性が商売の最前線で活躍することはまだ珍しく、そんな時代背景を思うと、糸子の姿勢は非常に革命的と言えます。

しかし、現実はそう甘くはありません。売り子としての糸子の強引な営業は空回りし、お客さんが思うように買い物をしてくれない状況が続きます。大将からの「いつ繁盛させるんだ?」という嫌味は、商売の厳しさを突きつけるものであり、糸子にとって試練の瞬間です。この場面は、夢を追う人々が必ず直面する壁を象徴しているようで、糸子の苦悩が伝わってきます。

そんな中、ようやく糸子の懇切丁寧な対応が実を結ぶシーンが訪れます。ワンピースを作りたいというお客さんに、必要な生地の量を教え、さらには裁断まで行う糸子の真心こもった接客。お客さんが心から喜んでくれた瞬間は、糸子の努力が報われると同時に、商売における本当の「繁盛」とは何かを教えてくれるようです。

このエピソードは、ただの成功物語ではなく、失敗や葛藤の中から学び、成長していく糸子の姿が描かれています。商売の厳しさを知りつつも、糸子は決して諦めず、一歩ずつ前に進んでいく姿がとても力強く感じられます。昭和初期の女性たちが直面した困難や、夢を追うための挑戦が、この物語をさらに深く彩っているのです。