映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第54話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第54話のあらすじは以下の通りです。

第9週「いつも想う」「母子草」

第54話では、昭和16年(1941年)の戦争の影響が色濃く映し出されています。この時代、女性のお洒落が「非国民」とされる風潮が強まっている中、オハラ洋装店は逆境を跳ね返し、多くの人々が押し寄せる繁盛ぶりを見せています。この背景には、糸子の強い意志と創造力があることが大きな要因です。彼女の情熱が、多くの女性たちに「お洒落」の楽しさを再確認させているのです。

前話では、家族の絆や母の愛が強調され、直子の帰還が家族にとっての大きな喜びとなりましたが、今回のエピソードでは、戦争がもたらす影響が強調されています。商売の厳しさを体験する安岡髪結い店の玉枝と八重子は、糸子たちの繁盛ぶりとは対照的に、経済的な苦境に立たされています。この二つの商売の対比が、戦争の影響で浮き彫りになるさまは、時代の厳しさを感じさせます。

さらに、商店街では戦争によって利益を上げる商売人たちと、苦境に立たされる商売人たちの姿が描かれ、社会の二極化が浮き彫りになっています。特に、料亭吉田屋が軍需景気で賑わう様子は、戦争の現実を生々しく表現しています。戦争によって繁盛する一方で、心のどこかで不安を抱える人々の様子が伝わり、重い空気が漂っています。

そして、勘助が戦地から戻ってくるという嬉しい知らせが、家族に喜びをもたらします。糸子は、勘助を迎えるための準備に取り掛かり、彼の帰還を心待ちにします。しかし、歓迎会の当日、彼が現れないことで、糸子の心には不安が募ります。この展開は、戦争がもたらした心の傷を象徴しており、糸子の愛情が試される瞬間でもあります。

糸子が勘助の家を訪ねた際に目にした「心がなくなった」と呆けた勘助の姿は、戦争の影響で心が折れてしまった人々の象徴です。戦地での厳しい体験が、彼の心に深い傷を残していることが明らかになります。糸子は、「心が戻ってほしい、元の勘助に戻ってほしい」と強く願い、彼を元気づけようとします。この切ない願いが、家族としての絆の大切さを再認識させます。

第54話では、戦争が家族に与える影響や、人々の心の葛藤が描かれ、観る者の心に深い感動を与えます。糸子の強い愛情や、家族を思う気持ちが、厳しい時代を生き抜く力となることが期待されます。次回の展開がどのようになるのか、さらに目が離せない展開が待っていると感じさせる、心に残るエピソードでした。糸子たちの未来に、少しでも明るい希望が見えることを願っています。