映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第137話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第137話のあらすじは以下の通りです。

第24週「宣言」「ヘメロカリス」

第137話は、糸子の新たなブランド立ち上げに向けた奮闘が描かれ、彼女の情熱と不屈の精神が再び観る者の心を揺さぶります。糸子がこれまで積み上げてきた洋裁師としての経験と、その背後にある時代背景が、物語に深みを与えています。

戦後の復興期を経て、昭和から平成にかけてファッションの流行は変わり続け、日本でも既製服の市場が拡大しました。しかし、糸子のようなオーダーメイド職人にとっては、その波に乗ることは簡単ではありませんでした。今回、糸子が自らのブランドを立ち上げようと決意したのは、ただの挑戦ではなく、彼女自身の生涯をかけた集大成とも言える試みです。

孝枝や浩二といった新たなスタッフが加わるものの、かつての昌子や恵のように熟練した技術者ではない彼らにとって、糸子のペースについていくのは容易ではありません。特に守の厳しい指導に涙を流す孝枝の姿は、糸子の店がどれほど厳しいプロフェッショナルの世界であるかを物語っています。それでも、糸子が持つ圧倒的なカリスマ性と、周囲を引っ張るリーダーシップにより、徐々に新しいチームが形作られていく様子が描かれています。

注目すべきは、糸子が和服の反物を使った斬新なデザインを提案した場面です。これまでの洋裁の常識を覆すような挑戦的なアイデアは、糸子が持つ伝統と革新のバランスを象徴しています。和と洋が交錯するデザインは、昭和から平成にかけての日本ファッション界の進化を象徴しており、譲や栄之助が驚くのも無理はありません。

しかし、その情熱が高じて糸子は過労で倒れてしまいます。彼女のこれまでの人生は、常に無理をして身体を壊しながらも進み続けるものだったことが、この場面で鮮明に浮かび上がります。過労による倒れ込みすらも隠そうとする糸子の姿は、彼女が背負ってきた責任とプライドの重さを感じさせます。

さらに、商社マンの守が娘たちの名を使って宣伝を強引に進めようとする場面では、商業的な成功への執着と、糸子の職人気質との対立が描かれています。「岸和田の洋裁屋のおばちゃんが作った服にどれだけの価値がある」という守の言葉には、ブランド力の重要性が語られている一方で、糸子は娘たちに頼ることを拒みます。彼女の生涯にわたる「自分の手で切り開く」という信念がここでも色濃く表れています。

このエピソードは、糸子の生き様が凝縮された内容であり、これからのブランド立ち上げの行方がますます気になります。糸子が倒れてしまったことで、家族や仲間たちがどのように彼女を支え、再び立ち上がらせるのか、次回が待ち遠しいです。