中国ドラマ「上陽賦～運命の王妃～」の第12話のあらすじは以下のとおりです。
第12話「父との確執 」
第12話は、物語の中心となる王ケン（ワン・チェン）と蕭キ（シャオ・ジー）の関係、そして彼らを取り巻く権力闘争が交錯する様子を描いています。このエピソードでは、父との確執が浮き彫りになり、王ケンの心情に深く迫ります。
物語は、王ケンが自らの運命を選ばなければならない瞬間から始まります。彼は父と夫が敵対することを考え、どちらを選ぶべきか自問します。この葛藤は、家族や愛、忠誠心といったテーマを見事に表現しており、視聴者を引き込む要素となっています。蕭キが彼を優しく抱きしめるシーンは、二人の愛の深さを感じさせ、観る者にとって癒しの瞬間でもあります。久々に幸せな夜を過ごす姿からは、彼らの絆の強さが伝わってきます。
その後の展開では、王ケンの周囲で様々な陰謀が渦巻いていることが明らかになります。第2皇子・馬子律（マ・ズーリュイ）の元に、謝淵（シェイ・ユエン）の死や呉謙（ウー・チエン）の捕らわれの報告が届く中、王ケンに立ち向かうための策略が次々と仕掛けられます。このあたりのサスペンスは、視聴者を引きつける絶妙な要素です。
特に注目すべきは、謝宛如（シェイ・ワンルー）が仕掛けた毒の策略です。彼女が蘇錦児（スー・ジンアル）に持たせた薬が猛毒であり、王ケンが毒薬を飲むかどうかを見極めるための緊迫した状況が展開されます。王ケンと蘇錦児の再会シーンは感情的で、二人の関係がどのように変化していくのか気になります。玉秀（ユ・シュウ）の不安な気持ちもまた、登場人物たちの複雑な感情を表現しており、感情移入しやすい構造になっています。
そして、王ケンが屋敷を出る際に、民たちが彼を見送るシーンは心に響きます。彼が差し出された花を受け取る姿には、王ケンが民のために戦う決意が込められているように思えます。このように、物語は単なる権力闘争だけでなく、民との絆も描いているのが魅力です。
皇都に戻った王ケンは、皇帝の病が重篤であるという噂や、王藺（ワン・リン）たちの策略が次々と浮かび上がり、緊張感が高まります。皇后の息のかかった金全（ジン・チュエン）による薬のすり替えの場面も、権力の暗闘を感じさせるスリリングな展開です。王ケンが直面する現実は、愛や忠誠が試される厳しいものです。
物語の後半、王ケンが過去の出来事を思い返すシーンでは、彼の心の成長が見えます。草原での思い出や蕭キとの交流を思い出しながら、彼は皇都で一人戦わなければならないと決意します。この決意は、彼が真の王としての覚悟を持ち始めたことを示しています。
第12話は、人物同士の関係性がより深く描かれ、緊張感と感情の波が交錯する素晴らしい回でした。王ケンと蕭キの愛情、そして彼らを取り巻く権力の葛藤は、観る者にとっても興味深く、今後の展開がますます楽しみになるような内容です。次回の展開に期待が高まります。
