NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の第52話のあらすじは以下のとおりです。
第11週 「相手を知れば怖くない」
第52話は、百音（もね）の新たな成長と挑戦を描きながら、彼女が気象予報士としての経験を積み重ねていく姿が興味深い一話です。今回、百音はテレビ局の気象班に配属され、莉子（りこ）と組んで中継を担当することになりました。初めての中継という緊張感の中で、彼女がどのようにこの仕事に臨むのか、興味が尽きません。
今回のエピソードの見どころは、百音が上京前に体験していた「森林セラピー」を番組のネタとして提案するシーンです。震災後の気仙沼（けせんぬま）で、人々が自然とともに生きる力を取り戻そうとする姿が描かれた森林セラピー。その価値を知っている百音は、ただの観光スポットとしてではなく、心の癒しの場として紹介することに情熱を注いでいます。この発想は、東京のスタジオでは目が届きにくい地方の視点を取り入れることで、番組に新鮮な風を吹き込むものでした。高村も彼女の視点を評価し、朝岡（あさおか）も百音の独自の切り口に賛同します。
さらに、百音が上京後に最初の週末を迎え、友人の明日美（あすみ）と共に東京での新生活をスタートさせるシーンには、東京での挑戦に満ちた未来が象徴されています。長年の友人である明日美と新しい環境で共に過ごすことは、百音にとって大きな支えとなりそうです。
その一方で、菜津（なつ）のシェアハウスに不思議な出来事が起こり、銭湯の方から怪しい物音が響きます。この場面で浮かび上がる、もう一人の住人の存在は、百音たちの東京生活に一抹のミステリーを与え、今後の展開をさらに盛り上げる要素となっています。
『おかえりモネ』は、震災後の東北から東京へと移り住んだ百音が、現代社会の中で自らの足で歩みを進める成長の物語です。その成長の過程には、故郷の自然や経験が色濃く影響しており、それを新たな形で都会に持ち込むことで彼女の視野が広がっていきます。彼女が自然と気象の力をどう捉え、それを人々の生活にどう役立てようとしていくのかが今後の鍵となりそうです。百音が気象予報士としての新しい挑戦に向かってどう成長していくのか、彼女の道のりを見守りたくなります。
