華流ドラマ『蓮花楼』第8話のあらすじは以下の通りです。
第8話:神秘の少年、その正体とは
第8話では、一品坟(いっぴんふん)内での緊迫した対立が描かれます。物語は、庄主が財宝への欲望を隠しきれず興奮する中、少年が冷淡に「皆死ねばいい」と告げる場面から始まります。少年は庄主を容赦なく殺害し、次に李蓮花(リー・リアンフア)を狙います。彼の掌風を受けた李蓮花は、方多病(ファン・ドゥオビン)の助けで一旦その場を逃れるものの、状況は予断を許しません。
少年の正体が明らかになるのは、観音垂泪(かんのんすいるい)の玉瓶を巡る攻防の後です。李蓮花は飛爪を用いて玉瓶を奪い少年を引きつけますが、少年は玉瓶を取り返して中身を飲み干します。その瞬間、少年の骨が軋む音とともに体格が変化し、顔の面具を外すと、その正体が笛飛声(ディーフェイシェン)であることが判明します。この笛飛声は李蓮花の旧知であり、至高の武学を追い求める危険な男です。
李蓮花はこの展開を予期していました。朴锄山(ぼくすざん)で起こった怪事件が笛飛声の仕業だと察していた彼は、あえて自らを囮にして笛飛声をおびき寄せていたのです。そして笛飛声の目的が「観音垂泪」と「忘川花(ぼうせんか)」という二大武林至宝にあることを見抜いていました。
李蓮花は笛飛声に対し、単孤刀(ダン・グーダオ)の遺骸を探し出すよう脅しをかけます。これにより笛飛声は、自らの配下である無顔(ムーイエン)を通じて、獅魂(しこん)の行方を突き止め、次なる目的地として普渡寺(ふとじ)への旅を提案します。この状況下、李蓮花と笛飛声が再び同行することになるのです。
一方で、方多病と笛飛声の間には緊張感が漂います。方多病にとって笛飛声は初対面の男ですが、李蓮花は彼を「阿飛(アーフェイ)」と呼び、旧知の仲であることを明かします。さらに、無家者となった笛飛声を「連れて行こう」と軽い調子で言う李蓮花の態度に、方多病は不満を募らせます。この三人の同行は早速波乱を呼び、食事の場での口論や部屋割りのいざこざから、二人が取っ組み合いの喧嘩に発展するまでの混乱ぶりを見せます。
李蓮花にとって、笛飛声との再会は計画の一環でありながらも複雑な感情を抱かせるものでした。方多病はそんな状況を理解できず、ただ不信感を募らせています。この三人が織りなす関係は、一筋縄ではいかないものであり、次回の物語をますます興味深いものにしています。普渡寺で待ち受けるさらなる謎と冒険に期待が膨らみます。