大河ドラマ「光る君へ」第28話のあらすじは以下のとおりです。ネタバレネタバレ
第28話 「一帝二后」
第28話では、まひろが道長との子を無事に出産し、宣孝がその子を賢子と名付けて育て始めます。まひろと宣孝は約束通り、賢子を我が子として大切に育てることを決意します。道長は一方で、彰子を中宮にし、定子と二人の后を持つという「一帝二后」の政策を進めようとします。道長の計画に従い、彰子は母・詮子に支配されながらも一条天皇に仕える立場にあります。
一条天皇は彰子を中宮にすることに決めかねていましたが、定子の出家によって、神事を果たすべき后がいなくなったことを懸念し、行成の説得を受けて一帝二后が実現することとなります。この決定は、道長の長年の野望を遂げる重要な一歩となります。
その頃、道長は妾妻・明子の屋敷で体調を崩し倒れ、倫子もその容態を見舞いに訪れます。倫子と明子の間で激しい感情が交錯する中、道長はまひろの思いを感じて回復を見せます。まひろが道長の枕元に現れ、心の中で彼に呼びかけると、道長は奇跡的に回復します。これにより、まひろが道長にとって特別な存在であることが強調されます。
一方、定子は妊娠中であり、清少納言や兄・伊周、弟・隆家に囲まれながら姫皇子を出産しますが、その後すぐに命を落としてしまいます。定子の死により、伊周は道長を深く恨み、道長に対する憎しみを募らせます。定子が遺した悲しい歌に心を打たれ、伊周は道長からすべてを奪うことを誓うのでした。
このような中で、道長とまひろ、または倫子と明子の複雑な感情が交錯し、物語はますます波乱の展開を迎えます。道長が病床で目を覚ました時、最も思い浮かべたのは正妻でも妾妻でもなく、まひろの名前でした。この出来事は、道長の心情を一層深く描き出し、視聴者に強い印象を与えました。
第28話のラストでは、まひろと宣孝の家族としての幸福が描かれる一方で、道長がまひろを案じ、家族との新たな関係性を築こうとする姿も描かれます。次回、第29話では、まひろの新たな役割や人生の転機が訪れる予感が漂います。