中国時代劇ドラマ『瓔珞えいらく』第6話のあらすじは以下の通りです
第6話あらすじ|姉の死と刺繍の陰謀、瓔珞の決意と機転が光る
第6話では、魏瓔珞(ぎえいらく)がついに姉・瓔寧(えいねい)の死にまつわる新たな真実に直面し、同時に刺繍の任務における陰謀にも立ち向かいます。宮廷内の嫉妬と策略のなか、瓔珞の強さと賢さが一層際立つ回です。
姉の名を口にするな――封じられた過去
方姑姑(ほうここ)は「瓔寧は天に唾を吐くような大罪を犯した」と語り、瓔珞にその事実を受け入れるよう迫ります。そして「張嬤嬤(ちょうばば)に聞いてみろ。瓔寧は彼女が最もかわいがっていた繍女だった」と告げます。
瓔珞は張嬤嬤を訪ね、自分が瓔寧の妹であることを明かしたうえで、姉の死の真相を問いただします。張嬤嬤は最初こそ拒否しますが、やがて重い口を開き、「瓔寧は自ら進んで恥ずべき行為に及び、呉総管(ごそうかん)に見つかった」と話しました。
しかし、瓔珞はその説明を受け入れません。「姉は自ら命を絶ったのではない、首を絞められて殺された」と言い切り、姉の遺品から見つかった満文の彫られた玉佩(ぎょくはい)を見せます。張嬤嬤はそれを見て驚き、しぶしぶと「その玉佩の持ち主は、実は皇后の実弟・傅恒(ふこう)様だ」と明かします。
後宮の策略と嫉妬――皇后の地位をめぐる駆け引き
一方、後宮でも波乱が続いています。
舒貴人(じょきじん)は皇帝の寵愛を得ようと御花園で歌を披露しますが、逆に皇帝の怒りを買い、「一晩中歌い続けよ」と罰を受け、心身ともに打ちのめされます。
純妃(じゅんひ)は皇帝の寵愛を避けるため仮病を使い、深夜の沐浴で虚弱を装います。皇帝は違和感を覚えつつも強く責めることはせず、代わりに皇后を訪ねます。皇后は純妃をかばい、宮中の浪費や風紀の乱れを憂い、「自分が六宮の模範になりたい」と進言しますが、皇帝はあまり本気にしていない様子です。
そんななか、女官の明玉(めいぎょく)は皇后に「嫡子をもうけることで地位を固めるべき」と忠告。表向きは叱責する皇后ですが、内心ではその必要性を感じはじめています。しかし、夫婦で同床しても皇帝の関心が自分にないことに、皇后は深く落胆していました。
鳳袍に仕掛けられた罠――瓔珞、最大の危機
皇后の誕辰が近づき、繍坊では贈り物として鳳袍(ほうほう)を用意することになります。その中心的な刺繍を任されたのが、瓔珞。張嬤嬤からその命を受けたことで、周囲の嫉妬と警戒が高まります。さらに、張嬤嬤から「孔雀の羽の糸は非常に貴重で、失敗すれば命がない」と警告され、瓔珞は一層の覚悟を持って取りかかります。
しかし、その背後で玲瓏(れいろう)が陰謀を企てていました。吉祥(きっしょう)が「少し休んで」と気遣ってくれた隙に、誰かが意図的に水をこぼし、繍坊の人々を別の場所に誘導。そしてその間に、瓔珞が刺繍していた鳳袍は台無しにされ、孔雀羽糸まで盗まれてしまいます。
驚いた瓔珞が戻ると、周囲の女官たちはあたかも瓔珞の不注意が原因だと騒ぎ立てます。瓔珞は冷静に「誰がやったかはともかく、これが発覚したら全員ただでは済まない」と一喝。
機転と努力の末、失地を挽回
孔雀羽糸を失った瓔珞は、自ら動物の毛皮を探し、それを代用品として連夜縫い直します。門前では女官たちがざわついていましたが、瓔珞が完成させた鳳袍を堂々と持ち出すと、誰も文句を言えませんでした。
皇后の誕辰――贈り物に込められた思惑
誕辰当日、妃嬪たちは次々と贈り物を献上します。そこへ現れた高貴妃(こうきひ)は、他の妃たちの贈り物をあざ笑い、自らは「送子観音像」を皇后に贈ります。これは子どもを産めない皇后の痛いところをあえて突いた意地悪な贈り物であり、場の空気は一気に凍りつきます。
第6話では、瓔珞が姉の死の真相に迫る大きな一歩を踏み出すと同時に、宮中に渦巻く陰謀の中で、自らの知恵と努力によって逆境を乗り越えました。
また、後宮では皇后の立場や妃たちの思惑が絡み合い、静かな権力争いが続いています。高貴妃の攻撃的な一手により、皇后の今後の立場にも影が落ち始めたようです。