中国ドラマ「如懿伝にょいでん」第18話のあらすじは以下の通りです。
儀貴人が子を失った悲報を聞いた皇后は、希望を失ったように深く落ち込みます。太医によれば、龍胎はすでに成形していたものの、臍の緒から胎児まで青黒く変色しており、中毒の兆候があるとのことでした。一方で、嘉貴人は自身が懐妊したことを知り、心中は複雑に揺れ動きます。
太后は儀貴人の死産を重く受け止め、皇后に真相究明を命じます。皇帝もそれを受け、儀貴人が住んでいた延禧宮から調査を始めさせます。儀貴人は精神的に不安定となり、亡き子の衣を抱いて泣き崩れるほどでした。
そんな中、嘉貴人は皇后に対し、殺害犯が間もなく判明するからと、かつて追放された玫貴人を宮中に戻すよう願い出ます。そして、長春宮には太后、皇后をはじめとする后妃たちが集結し、皇后はついに真相が明らかになったと宣言します。
調査の結果、儀貴人の部屋の炭灰に水銀を含む朱砂が混入していたことが判明しました。また、御膳房に届けられるはずの魚介類が死んでいたこと、残された魚からも朱砂が検出されたことが明かされます。さらに、素練が如懿の化粧台の引き出しの底から朱砂の小箱を発見したと報告します。
続いて登場した宦官たちは、次々と如懿の関与を証言します。小禄子は、如懿の命令で魚に朱砂を入れたと述べ、小福子も、兄弟の命を盾に朱砂入りの炭を使うよう命じられたと告白。小安子も、如懿が玫貴人の懐妊時に朱砂を求めたと話します。
証言だけでは不十分とする皇帝に対し、皇后は如懿の侍女・阿箬を呼び出します。阿箬は涙ながらに如懿の悪行を訴え、禁足中に心を歪め、皇帝の寵愛を取り戻すために皇子を害したと語ります。更に、如懿が大阿哥を利用して皇位を狙っていたと告発し、儀貴人への救援も表向きの芝居だったと主張します。
これを聞いた儀貴人は衝撃のあまり昏倒し、他の妃たちも如懿への厳罰を求めます。玫貴人は如懿に平手打ちを浴びせ、場は混乱を極めます。一方で、海貴人や純嬪は如懿を擁護し、彼女がそのような人間ではないと訴えます。
皇帝は苦悩の末、「自分は如懿を信じているが、詳細な調査が必要」と述べます。しかし、太后は毅然とした態度で如懿を「貴人」に降格し、延禧宮での幽禁を命じ、皇帝もこれに従うしかありませんでした。
儀貴人は延禧宮を去り、如懿は静かに窓辺で物思いにふけります。海貴人は阿箬の裏切りに対して強い疑念を抱き、阿箬が誰と通じていたのかは不明だと話します。如懿は、玫貴人を狙ったのは貴妃の可能性があると分析しますが、儀貴人とは接点がなく動機が不明です。海貴人は、二人の皇子の死を利用して如懿を陥れた可能性があると指摘します。
如懿は失寵し孤立無援の状況にありますが、海貴人は「一緒にいる」と誓い、変わらぬ友情を示します。
皇帝は事件の再調査のため、冷静で信頼の置ける毓瑚姑姑を呼び出し、真相の解明を託します。一方で、慎刑司で拷問を受ける阿箬は、なおも如懿が黒幕であると主張し続けます。
貴妃は皇后に対して、大阿哥の養育を申し出ます。皇后は協力を約束しますが、皇帝の意向が最終的に重要だと釘を刺します。そして、阿箬を取り込んだ経緯を明かします。実は、以前に雨の中で罰を受けていた阿箬を嘉貴人が皇后の元へ連れて行き、その恩により阿箬は如懿を裏切ったのでした。
毓瑚姑姑の調査により、阿箬を死なせようとした者の存在が浮上し、皇帝は阿箬の命を守ることを決めます。
第18話は、如懿の身近な者の裏切りと、陰謀による失寵という大きな転機を迎える衝撃的な内容でした。濡れ衣を着せられ、孤立する如懿――彼女の苦難はさらに深まっていきます。
