映画とドラマに沼る主婦

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中国ドラマ「繁城の殺人 大明に蠢く闇~繁城之下 ハンジョウ ダイミョウニウゴメクヤミ」第2話のあらすじは以下の通りです。

中国ドラマ「繁城の殺人 大明に蠢く闇~繁城之下 ハンジョウ ダイミョウニウゴメクヤミ」第2話のあらすじは以下の通りです。

京城には「二鼠三狼」と呼ばれる五つの幇会が存在し、自称「五侯府」として街中の情報に精通しています。彼らの取引は官職と権力を背景にしており、その後ろ盾となっていたのが、亡き冷無疾でした。

ある日、強面の男が酒壺を持って歩いていたところを劉老二がぶつかり壺が割れてしまいます。通りすがりの者が証人を装って劉老二に責任を押しつけ、弁償を求めました。そこに「銭莫」と名乗る男が現れ、代わりに弁償すると言います。恩義を感じた劉老二は借用書を書こうとしますが、曲三更が現れて状況を見抜き、銭莫一味が以前から劉老二を狙っていたことを指摘します。この借用書は高利貸しの罠で、最終的には劉老二の家も孫娘も奪われる恐れがあったのです。冷無疾はかつて「幼児売買を禁ず」との掟を立てており、曲三更は表向きは買い物を壊しに来たと言いつつ、真の目的は幇会の首領を探ることにありました。

その後、捕えられた暗娼の口から、彼女の息子こそが幇会の頭目であると知らされ、曲三更の調査はさらに深まります。一方で、三更の母は、すでに冷無疾の庇護が失われた今、役人として働き続けることを心配していました。

三更の父はかつて捕吏であり、引退後は打更員(夜警)となりましたが、火災で命を落としました。宋典使は曲三更に「槽牙」を渡しつつ、翠華楼に行ったかを探り、林四娘と冷無疾の関係を匂わせます。三更は知らぬふりをしますが、やがて事実を掴むようになります。

捕房では、易捕頭が快班の部下を全員引き離すという行動に出ます。士聡は曲三更を案じて彼とともに戻り、三更は宋典使から授かった槽牙を易捕頭に渡します。易捕頭は宋典使の権威を前に手出しできず、三日以内に事件を解決するよう命じますが、三更は即座に犯人を指摘します。それは崔家荘の庄客で、盗掘で得た玉瓶を隠しており、挙動不審であったことから証拠を掴みます。これに対し、易捕頭は怒り、手の出せない三更ではなく、士聡を解職処分にします。

士聡はもともと屠殺を嫌って捕吏となった人物で、落胆した二人は酔い潰れます。その帰り道、再び銭莫と遭遇し、三更は彼を尾行したことを理由に激しく殴り、牢に叩き込みます。酔いの中で三更は師父の幻を見て「公道とは遠回りする道だ」と告げられ、涙ながらに真犯人を問いかけます。

その夜、曲三更は打更員の家で蝋燭が灯されていないのを見て、生活苦から蝋燭を売っていた事実を知り、自ら金を渡して支援します。こうした貧しい人々の現状も目の当たりにします。

冷桂児は酒場で一人飲む三更に声をかけ、師父の家に連れて帰り、水をかけて酔いを醒まさせます。そして父の遺品である衣を着せ、地下室に案内します。そこには一万両もの銀元宝が棺の中に隠されており、しかもそれには文字が彫られていました。さらに未記録の事件記録も見つかり、それは20年前、陸宅で四方同時に火災が発生した事件の詳細でした。冷無疾の工賃では説明できない財産と共に、真相に近づく手がかりが眠っていたのです。

その記録には「陳旺」「陸遠暴」という名、そして神医・程逸致による処方箋も含まれていました。三更はこれらの銀両は賄賂ではなく証拠であると推察します。九月初七は父の命日であり、三更は母に当時のことを尋ねると、火災現場は鉄獅子大街の陸家であったと判明します。母は冷無疾が父の死後何度も見舞いに来たことから、実は旧知の仲だったのではないかと疑います。

三更は20年前の火災に関する目撃者を訪ね歩きますが、どの証言も一様に「火勢が激しかった」と語るばかりで不自然な一致を見せ、虚偽の証言であることが明らかになります。そんな中、三更は程逸致に当時の処方箋を突きつけ、彼の曖昧な反応から何かを隠していると確信します。

夜になると、鳳可追が慌てて三更を連れ出し、学堂「無類斎」へ向かいます。そこでは夫子が不審死しており、手には見慣れぬ銅製の戒尺を握っていました。戒尺には「童子六七人」と刻まれており、夫子の口の中からは鶏の羽が出てくるという異様な状況が展開されます。

第2話では、冷無疾の死を起点に、20年前の火災、銀元宝と未記録の事件、そして新たな殺人事件へと物語が急展開を見せます。曲三更は真実を求めて、複雑に絡み合う陰謀の網を少しずつ解きほぐしていくのでした。