中国ドラマ「扶揺(フーヤオ)〜伝説の皇后〜」第5話のあらすじは以下の通りです。
扶揺は一人きりで畋斗賽(てんとうさい)の試合場に入りました。周囲を見渡すと、他の弟子たちは皆ペアを組んで戦っていますが、扶揺だけが孤独に平衡木の上に立っています。そんな中、長孫無極が突然現れ、彼女を助けて共に戦うことに。予期せぬ助けに戸惑う扶揺ですが、長孫無極は「この恩を忘れないように」と微笑むのみ。二人は見事な連携で対戦相手を倒し、試合を突破します。
一方、裴媛と燕驚塵も同じ平衡木の上で戦っていました。燕驚塵は穏やかな性格ですが、裴媛は容赦なく仲間を突き落とし、非情な手段で勝ち残ります。燕驚塵はそのやり方に不満を覚えますが、裴媛は「すべてはあなたの名誉のため」と言い切ります。二人は最初に龍骨傘(りゅうこつさん)の掛け珠を手にし、賞賛を受けました。
続いて扶揺と長孫無極も龍骨傘を手に入れますが、傘が突如として壊れ、二人は空中から落下します。長孫無極は、泳ぎが得意な扶揺を水中へ突き飛ばして助け、自分は崖に激突。扶揺は深い谷の底へと沈みます。そこで彼女は奇妙な光景を目にします。水のしずくでできた小人たちが剣術を教え、扶揺はその動きを無意識に真似ることに。小人たちは最後に扶揺の体に入り込み、彼女は激しい頭痛の末に気を失いました。
その頃、龍燭が燃え尽き、試合終了の合図が出されます。しかし、扶揺は未だ戻らず…。玄元山では異変が発生し、空には龍のような雲が現れ、皆が「真龍の出現では」と騒然となります。長孫無極の姿が見えないことに、長老・齊震は疑念を抱きますが、それを喜ぶ者も。
試合後、燕烈は燕驚塵に対し、裴媛が掛け珠を持ち出したことを厳しく非難。婚約者であっても裴媛は「外の人間」と考えており、燕驚塵にはもっと慎重であれと釘を刺します。燕驚塵は扶揺の安否を気にしますが、燕烈は「ただの奴婢だ」と冷たく突き放します。
その後、扶揺は周叔により深谷から救出され、宗越という医師の手当てで目を覚まします。命に別状はないものの、試合中の記憶を全て失っており、長孫無極の助けすら覚えていませんでした。宗越は彼女の内傷を治す術がないと去り、隠れていた燕驚塵も彼女の無事を見届けてその場を去ります。
夜になると、扶揺は夢の中で試合の断片や長孫無極との連携の場面を繰り返し見て、眠りが浅くなっていきます。翌日、長孫無極の行動を問いただす齊震に対し、彼は「後山でコオロギと遊んでいた」ととぼけて見せます。そこへ扶揺が訪れ、自分の夢に出てきた長孫無極の姿について尋ねますが、彼はそれを笑ってごまかします。部屋の外で聞き耳を立てていた雲痕は、二人のやりとりから長孫無極をただの女好きだと誤解します。
一方、祖師殿では、燕烈が試合中に命を落とした弟子たちの名を名簿から削除しようとします。燕驚塵はその非情な決断に反発しますが、燕烈は「玄元山は常に勝者のみが生き残る場所」と語り、次の世代に希望を託します。彼は燕驚塵に裴媛と共に昆京へ行き、玄元派の未来を託したいと考えていました。
その頃、長孫無極は宗越と囲碁を打ちながら、扶揺の容体ばかり気にしていました。宗越は扶揺に記憶を消す薬を飲ませるよう提案しますが、長孫無極はそれを拒否します。
一方で、扶揺の様子に異変が起こっていました。彼女は毎日夢を見ては異なる場所で目を覚まし、夢の中で誰かに武術を教えられているというのです。この奇妙な現象に長孫無極は興味を抱き、密かに注視していくのでした。
次回の展開が気になる第5話。扶揺の運命、そして彼女をめぐる人物たちの思惑が、さらに複雑に絡み合っていきます。