『炎立つ』の撮影には多くの興味深いエピソードがあります。以下はその中のいくつかです:
渡辺謙と村上弘明が主演を務め、平安時代から鎌倉時代にかけての奥州藤原氏の物語を三部構成で描いています。
撮影は、岩手県奥州市にある「歴史公園えさし藤原の郷」で行われ、このオープンセットは撮影後もテーマパーク兼撮影所として利用されています。
ドラマは、大河ドラマ史上初となる年をまたいで放送された作品で、それまでの暦年制から変更された試みでした。
里見浩太朗と西村晃は、かつて『水戸黄門』でも共演しており、撮影の休憩時間に里見が西村に対して「ご隠居、江刺は初めてですか?」と声をかける場面もあったといいます。
第一部の後半で、経清と安倍貞任が頭に紐類を巻き付けた独特のスタイルで登場するのは、その二人を演じた渡辺謙と村田雄浩のアイデアだったそうです。
村上弘明はロケ地となった岩手県出身で、このドラマで郷土の英雄を演じたことが自身の俳優生活のターニングポイントになったと語っています。
これらのエピソードは、『炎立つ』が単なるドラマを超え、多くの人々にとって特別な作品であることを示しています。ドラマの背景には、俳優たちの創造性や、撮影地となった地域の歴史への敬意が込められているのです。