韓国ドラマ『太陽を抱く月』第7話のあらすじは以下の通りです。
第7話「悲しい再会」
第7話では、8年という月日の重みが登場人物たちの運命をさらに深く刻み込んでいきます。王となったイ・フォンは、ユン・デヒョンの娘ボギョンを王妃に迎えていますが、彼の心は過去に失ったヨヌのまま。ボギョンとの夜を避け続けるその姿には、王としての責務と一人の男性としての葛藤が色濃く表れています。フォンが抱える心の傷は、時を経ても癒えず、彼を孤独な王へと追い込んでいるのです。
そんな中、フォンは病の治療のため都を離れることに。彼の行列がひなびた村を通りかかるその瞬間、まさかの再会が訪れます。かつての恋人ヨヌにそっくりな女性が目の前に現れ、運命のいたずらがまたもや彼を試します。この再会は単なる偶然ではなく、運命が再び絡み合う瞬間。フォンの心に消えないヨヌへの想いが、さらに強く胸を締め付けます。彼の目に映るその姿は、過去と現在が交錯する瞬間を象徴しており、これまでの物語が再び動き出す合図といえるでしょう。
王の身でありながら、過去に縛られ続けるフォンの苦悩は、まさに歴史の中に生きる者たちの悲劇を体現しています。そして彼のそばで、権力に絡め取られたボギョンの切なさもまた、宮廷の闇を浮き彫りにするもの。愛を得られないまま王妃として生きる彼女の姿は、ただの敵役ではなく、一人の女性の悲哀を強く感じさせます。
この回は、王という立場にありながら人間らしさを失わないフォンの姿を描き、歴史ドラマの醍醐味を存分に味わわせてくれます。権力、愛、そして失われた過去が再び交錯し、今後の展開に期待が高まります。過去を乗り越えられない王の物語は、単なる歴史の一幕ではなく、人間の本質を深くえぐるドラマとして心に残ります。運命が再び動き出した今、物語の先が待ちきれません。
