映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第107話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第107話のあらすじは以下の通りです。

第19週「自信」「雪割草」

第107話では、糸子のファッションに対する葛藤と、時代の流れに取り残されていく不安が深く描かれています。今回のエピソードでは、特にサックドレスの流行が大きなテーマとなり、その流行に乗り遅れてしまった糸子の苦悩が視覚的にも感情的にも強く伝わってきます。

サックドレスは1950年代後半、パリで登場した新しいファッションの潮流で、特にヤング世代に支持されました。しかし、そのゆったりとしたシルエットにどうしても共感できない糸子が抱えるジレンマが、現代に生きる私たちにも通じるものがあり、非常に共感を覚えます。ファッションは常に時代を反映する鏡であり、流行を読み違えることが商売に直結する厳しさを、糸子は痛感しているのです。自分が考えていたよりも早く、大阪にもサックドレスの波が押し寄せ、糸子はそのスピード感に圧倒されます。

さらに、若者たちがサックドレスに目を輝かせる様子を目の当たりにし、自分だけが時代に取り残されてしまったような感覚に陥る糸子の不安が痛々しいほどに描かれています。八重子にその気持ちを打ち明ける糸子の姿は、これまで強い意志で突き進んできた彼女にとって、初めての大きな壁に感じられる瞬間です。

また、糸子がデザインした服が売れず、北村に頭を下げて謝罪するシーンでは、糸子の責任感が強調されています。彼女の誠実さがこの場面でも際立ちますが、北村が損を分け合おうと提案することで、二人の間に生まれる信頼関係が見事に描かれています。ビジネスパートナーとしての絆が深まる瞬間であり、この先の二人の協力関係に期待が膨らみます。

そして、夏休みに直子が友達を連れて岸和田に戻ってくるシーンでは、ファッションに対する熱意と技術の伝承が描かれています。ピエール・カルダンの立体裁断を学んでいる若者たちが、糸子の元を訪れ、彼女の技法に感銘を受ける姿は、糸子の長年の経験が時代を超えて評価される瞬間です。これまで「古い」と思われていた技術が、実は新しい流れに通じるものであったことが明らかになり、糸子自身も再び自信を取り戻すきっかけになる予感を感じさせます。

昭和33年という時代背景の中で、ファッションがどれだけ大きな変革を迎えていたのかを知ると、このエピソードが持つ意味の重さが一層際立ちます。時代に取り残される不安と、古い技術が新たな光を放つ瞬間が交錯するこの回は、まさに糸子のこれからの成長を見逃せない展開です。