映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第68話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第68話のあらすじは以下の通りです。

第12週「薄れゆく希望」「アネモネ

第68話は、戦時下の日本で家族と糸子が直面する苦難と、それを乗り越える絆を描いた感動的なエピソードです。糸子の父、善作の通夜と葬式が終わり、小原家は弔問客をもてなした結果、家にある食料が尽きてしまいます。さらに、糸子は周囲から「闇業者」と疑われ、食料を買い出しに出かけた縫い子たちが何も手に入れられずに帰ってくるという厳しい状況に追い込まれます。

この時代、1940年代の日本は太平洋戦争の真っただ中であり、物資の不足が深刻でした。食料や日用品は配給制となり、闇市での取引が増加する一方で、正規のルートで手に入れられない物品を売買することは「非国民」として厳しく非難されることもありました。この背景が、糸子が「非国民」の貼り紙を店に貼られ、世間から冷たく見られる状況を生み出しているのです。社会全体が戦時体制に協力することを強制されていたこの時代に、噂や世間の目の厳しさがいかに人々を追い詰めていたかが、リアルに描かれています。

そんな中でも、小原家の母である千代が、残っていたわずかな小麦粉で作ったすいとんを振る舞い、家族と縫い子たちを励ます姿は感動的です。千代が明るく振る舞いながら困難に立ち向かう姿に、戦時下の多くの日本の女性たちが家族を支えるために奮闘した姿が重なります。特に、すいとんを食べながら家族や縫い子たちが笑顔を取り戻す場面は、物資の不足が続く中でも、心の温かさがどれほど大切だったかを象徴しています。

そして、配給所に足を運ぶ糸子の心の変化も注目です。これまで配給の列に並ばずに自分は特別だと思っていた糸子が、周囲の助けと支えによって配給所に向かう決意をするシーンは、彼女の成長と周囲の人々との絆の深まりを感じさせます。木之元や木岡の妻らが糸子を配給所に誘ってくれることに対し、善作が残してくれた人との繋がりに感謝する糸子の気持ちは、多くの人々に共感を呼ぶことでしょう。

この時代、人々は戦争の中で苦しみながらも、互いに助け合い、支え合って生き抜いていました。『カーネーション』のこのエピソードは、物資の不足や社会的な圧力に負けずに家族や仲間との絆を大切にする姿が美しく描かれており、戦時下の日本を生きた人々の強さと温かさを感じさせます。糸子が困難な状況の中でも、自分を信じてくれる人々の存在に感謝し、前を向いて生きる姿には、感動と共感が溢れます。