映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第114話のあらすじは

第114話は、家族の葛藤と支え合いが交錯する感動的なエピソードです。昭和37年(1962年)の日本、経済は高度成長期に突入し、人々は未来に向かって大きな希望を抱き始めていましたが、その裏では新しい挑戦と苦悩も生まれていました。このエピソードでは、糸子の娘たちがそれぞれの道で苦闘しつつも支え合う姿が描かれています。

 

優子が長女の里恵を保育所に預けて仕事に復帰した一方で、直子は東京で苦戦を強いられていました。店員たちが次々と去り、孤立無援となった直子が泣きながら窮状を訴える姿は、若きデザイナーとしての自信と不安が交錯する切ない瞬間でした。家族が集まり、直子をどう助けるか話し合う場面では、それぞれの立場や思いがぶつかり合い、特に優子が助っ人に名乗り出るシーンが印象的です。優子が「直子の才能を理解できるのは自分だけだ」と言い切るところには、姉妹の間にある複雑な感情と、互いに認め合いたいという強い思いが感じられました。糸子も腹を立てつつも返す言葉がなく、家族の中での力関係や絆が浮き彫りになります。

 

直子の孤独な戦いもまたリアルで胸が痛みます。彼女が店の前でチラシを配っても、誰も関心を示さないどころか、冷たい視線や否定的な言葉ばかりを浴びせられる姿には、夢を追いかけることの厳しさがにじみ出ています。特に1960年代の東京という舞台は、ファッション業界が変革を遂げる中、まだまだ保守的な価値観が根強く残っていた時代です。新しいデザインやスタイルに挑戦する直子が受けた冷遇は、時代の壁を感じさせます。

 

しかし、そんな直子のもとに駆けつけた優子が、店に到着した瞬間、直子が感極まって泣き出すシーンは、このエピソードの中でも最も心に残る場面です。姉妹の間にある強い絆が、厳しい現実に打ちのめされても消えないことを象徴しています。優子は姉として直子を守り、支える決意を固め、家族の一員としての役割を果たします。この瞬間は、家族が一丸となって困難に立ち向かう姿を見せてくれ、感動を呼びます。

 

一方で、テニスの大阪府大会で優勝した聡子の喜びが家族に共有されず、静かに埋もれてしまうという悲しさも描かれます。直子の騒動により、自分の勝利を伝えられなかった聡子の心境は、家族が互いの喜びや悲しみを共有することの難しさを示しています。それでも、後になってから聡子の優勝が明らかになることで、家族の絆が再確認されるのです。

 

カーネーション』第114話は、夢を追いかける者たちの葛藤と、その背後にある家族の愛と支えを描いた感動的なエピソードです。それぞれが違う道を歩む中で、どのようにして互いを支え合うのか、次回がますます楽しみです。