朝ドラ『虎に翼』の第26話のあらすじは以下の通りです。
第6週 「女の一念、 岩をも通す?」
第26回では、昭和12年の激動の中で女子学生たちが直面する厳しい試練が描かれています。このエピソードでは、寅子たち5名の女子学生が三が高等試験を受験するも、全員が不合格という結果に終わり、夢に向かう道のりの厳しさを痛感させられます。試験に合格できなかったことは彼女たちにとって大きな挫折ですが、特に寅子が再受験を希望するものの、はるが反対する場面には、女子の教育に対する家族や周囲の期待が強く影響していることが伺えます。
しかし、直言の懇願により、寅子は働きながら法律を学ぶことが許されました。これは、彼女の夢に向かって再び挑戦するチャンスを与えられた瞬間であり、逆境を乗り越える力強い姿勢が感じられます。この時代、女性が法律を学ぶことは非常に珍しく、勇気と決意が必要な選択でした。寅子の姿勢は、現代に生きる私たちにも勇気を与えるものです。
11月に発表された口述試験の結果では、花岡と稲垣は合格を果たしたものの、女子学生の中で唯一筆記試験に合格した久保田が不合格になるという皮肉な展開が待っていました。ここでの試験結果は、女性が置かれている立場や、教育機会の不平等を浮き彫りにします。特に、同じころ香淑が兄・潤哲と暮らす部屋に特高が踏み込む騒動を経験している様子は、当時の社会情勢を反映しており、女性たちが直面する危険や不安がリアルに伝わってきます。
その後、名律大学の校内新聞が発表した内容には驚かされました。口述試験に合格者がいなかったため、女子部の新入生募集が中止されるという衝撃的な決定です。これに対して香淑が学長に抗議し、土下座をして撤回を懇願する姿は、彼女の強い意志と、仲間たちの未来を守るための戦いを象徴しています。このような行動は、ただの学生にとどまらず、時代に抗う勇気ある女性たちの姿を示しており、心を打たれます。
穂高の説得によって、学長が合格者が出れば女子部を存続させることを約束した際、寅子たちが喜ぶ様子には、希望が垣間見えます。しかし、香淑がそこまで食い下がった理由を知らない彼女たちには、香淑の抱える背景や葛藤が秘められているのです。このエピソードは、仲間を思う気持ちや、時に厳しい現実に立ち向かう姿勢を通じて、教育の重要性と女性の権利を訴える力強いメッセージを届けています。
次回以降、寅子たちがどのように再び夢を追い求めていくのか、そして香淑の真意が明らかになることで、さらに物語が深まることを期待しています。このドラマは、時代を超えて心に響くテーマを描き出しており、見る者の心をつかんで離さないことでしょう。勇気を持って前に進む彼女たちの姿に、強い共鳴を感じることができるエピソードでした。