映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第20話のあらすじは

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第20話のあらすじは以下の通りです。

第4週 「1943-1945」 

第20話は、家族の絆と戦争の残酷さが交錯する、心に残る展開が描かれています。安子(あんこ)の父・金太(きんた)は、戦後の焼け跡の中で菓子屋「たちばな」を再興しようと奮闘していました。長年の伝統を守り、再び家族や町のために生きる意志を取り戻した金太が、再興の夢半ばで命を落とすシーンは、戦争がいかにして人々の希望を奪い去るかを鮮明に伝えています。

金太の最期に立ち会ったのは、彼と安子が作った和菓子を盗もうとした少年でした。この少年が、売上金を持って金太のもとに戻り、金太の死を安子に伝える様子は、戦後の人々の生きるための苦しさと、それを乗り越えようとする人々の心を象徴しています。金太はこの少年を「算太」と呼び、錯乱しながらも亡き家族や夢に縋る姿が、痛ましさとともにどこか救いのない深い余韻を残します。

やがて時間は流れ、戦後の日本も再び立ち直りを見せる頃。そんな中、安子は戦前に夫・稔(みのる)と一緒に学んでいた英語を再び始める決意をします。「基礎英語講座」の放送が再開されたことを機に、安子は英語の勉強に夢中になり、戦地から稔が帰ってくる日を心待ちにしながら、心の支えを取り戻していくのです。この英語の学び直しは、愛する人と再会する日を夢見て、苦しい現実を乗り越える力を与えてくれるものであり、戦後の多くの人々が抱いた希望そのものでした。

その後、弟の勇(いさむ)が無事帰郷し、安子はささやかながらも再会の喜びを味わいます。しかし、その数日後に訪れた復員兵が、稔の戦死を告げる知らせを届けることで、安子の心には再び悲しみが訪れます。彼女の必死の思いも虚しく、愛する人を戦争で失う無情さがここに現れるのです。

戦後復興の中で、自分を支える拠り所を見つけ、愛する人と再会する日を夢見て生きる安子の姿には、日本中の戦後を生きた人々の姿が重なります。夢を追い続けながらも、現実の厳しさに打ちのめされる姿は、戦後の家族の悲しみと、その中で生き抜く強さを改めて感じさせます。