映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第45話のあらすじは

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第45話のあらすじは以下の通りです。

第10週 「1962」

第45話は、昭和37年の夏の温もりとともに、るいが自身の新しい一歩を踏み出す様子が描かれます。この年、戦後日本が経済成長期に入り、社会全体が活気づいていた頃。人々が次第に未来への希望を取り戻しつつあったこの時代、若者もまた自分らしい道を模索し始めていました。るいもまた、自分の将来を見据えながら、心に秘めた夢を少しずつ解き放とうとしています。

初めての給料を手にしたるいにとって、東京という新たな場所での暮らしは希望と不安が入り交じったものでした。戦後から復興を遂げ、活気づく街並みは、彼女にとって輝く舞台のように映っていたのかもしれません。しかし、心の奥に抱える孤独や過去の傷が、時折影を落としているのも事実です。和子の言葉を受け、るいが商店街に繰り出すシーンには、未来への期待が感じられますが、同時に何かを見つけたいという彼女の内なる叫びも感じ取れます。

そんな中で、ジョーと出会い、再びジャズ喫茶へと足を運ぶ展開は、この物語において非常に象徴的です。戦後の日本で一世を風靡したジャズは、自由と表現の象徴であり、るいにとっても未知の世界の入口です。ジャズ喫茶「ナイト&デイ」の客であるトミーやベリーに岡山の実家や名前について詮索され、動揺するるいの心情は、日本が新しい価値観と古き伝統の間で揺れ動く様子に重なります。どこかで過去を整理し、新たな自分を見つけたいと願うるいにとって、東京での生活は過去と未来が交差する場所でもあります。

そして、ジョーとのやりとりの中で、サマーフェスティバルへの誘いを受けたるいが、彼の本名「大月錠一郎」を知る瞬間。これはただの名前ではなく、彼が過去を抱えながらも前向きに生きようとする決意を示しています。ジャズという異文化の音楽に惹かれ、新しい名で生きる錠一郎の姿は、戦後の日本が追い求めた新しい時代の象徴であり、るいにとっても未知なる可能性に目を向けるきっかけとなるでしょう。

夜、家に帰り、平助と和子に何かを頼むるいの表情には、これまでにない決意と覚悟がうかがえます。時代の波に揉まれつつも自分を信じて新しい一歩を踏み出そうとする彼女の姿は、戦後日本の若者たちの希望と重なり、その先の展開が期待されます。