NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の第36話のあらすじは以下のとおりです。
第8週 「それでも海は」
第36話は、2016年の正月、百音(ももね)が実家に帰省している間に展開される物語であり、彼女が直面する新たな感情の波とともに、家族や仲間たちとの絆が深まる重要な回です。今回は、百音の個人的な成長とともに、周囲の人々の秘められた過去が明らかになり、ドラマが一層重厚なものとなりました。
百音は、正月休みを気仙沼(けせんぬま)の実家で過ごしながらも、気象予報士試験に向けての勉強を欠かさず続けていました。その一方で、幼馴染たちが永浦(ながうら)家に集まってきたことで、懐かしい気持ちとともに彼女は仲間たちとの再会を果たします。これまでの努力が実を結ぶかどうかという焦燥感の中で、百音がどんな選択をするのか、彼女の未来に対する期待が膨らみます。
しかし、ドラマが一気に展開を見せるのは、亜哉子(あやこ)に関する噂が浮上したことです。気仙沼本土で亜哉子が頻繁にある男性と会っているという噂が流れ、百音はその情報を未知(みち)から耳にします。この噂が真実であれば、亜哉子の人間関係が新たな波乱を呼ぶことは間違いありません。
百音と未知はその真相を確かめるために亜哉子を尾行し、彼女が会っていた男性が新次(しんじ)であることを突き止めます。このシーンでは、百音と未知の探偵のような行動に思わず引き込まれますが、事実はもっと深刻でした。亜哉子が新次と会っていたのは、彼の通院を支えるためだったのです。その優しさと献身に触れると、これまで亜哉子に対して抱いていた偏見が少しずつ崩れていきます。
さらに、百音と未知が亜哉子と新次の会話を盗み聞きするシーンでは、亜哉子の過去が明かされます。亜哉子が耕治(こうじ)に交際を申し込んだ際、耕治が口にした「忘れられない人」の正体がついに明かされました。その人物は、耕治の初恋の相手であり、今は亡き新次の妻である美波(みなみ)だったのです。この秘密がどれほど耕治の心に深く刻まれていたのか、百音はその後に何を思うのでしょうか。
このエピソードは、家族や仲間たちの複雑な関係性が浮き彫りになり、人々が抱える過去の痛みと向き合う様子が描かれています。また、百音が自分の道を歩みながらも、他者との繋がりを大切にする姿勢が際立つ回であり、彼女の成長とともにドラマが一層引き込まれていきます。
百音の未来がどうなるか、そして亜哉子や耕治との関係がどう変化していくのか、ますます目が離せなくなりました。新たな謎と感情が絡み合い、ドラマはますます深みを増していくことを感じさせます。