第27集では、王小石と温柔の逃亡が描かれています。二人は途中、驿站に立ち寄りますが、そこで王小石の追手である官兵たちに囲まれてしまいます。しかし、二人を助けたのは義士の方恨少と唐宝牛で、彼らは王小石が腐敗した官僚である傅宗書を討った英雄であることを知り、手を貸すことにします。
王小石と温柔は洛陽に向かう途中、集市で楽しいひとときを過ごします。王小石は温柔にアイスキャンディを買ってあげるなど、危険な状況にも関わらず、心の中では一時的にでも楽しむことを忘れません。途中、官兵に見つかり、王小石は捕快と対決します。捕快は王小石を討つべき立場にありますが、彼は王小石の勇気と正義に敬意を表し、彼を逃がすためにわざと手を抜きます。王小石は捕快に対しても敬意を表し、「また会える日が来ることを願っている」と伝えます。
その後、王小石は温柔とともに洛陽に向かうことを断念し、身の安全を確保するために、さらに北方へ逃げる決心をします。逃亡を続けることは容易ではありませんが、王小石は義を重んじ、いかなる困難にも立ち向かう覚悟を持っています。そんな中、突然現れたのは「九現神龍」こと戚少商でした。彼は王小石に、北方の白毛堡という場所に向かうように勧めます。そこには王小石を助けてくれる仲間が待っているとのことです。しかし、逃亡生活の辛さをよく理解している戚少商は、王小石にとってどれほど過酷な日々が待っているかを語り、その先に自由が待っているかどうかは分からないとも告げます。
王小石は、自分の行動が必ずしも報われるとは限らないことを承知の上で、それでも義を貫く決意を示します。彼は「たとえ命を落とすことになっても、自分がすべきことをしたい」と語り、戚少商に情報を求めますが、戚少商は金風細雨楼については心配いらないと伝えます。京城では、名高い人物である蘇夢枕と諸葛神侯が王小石のために動いており、彼らがきっと助けてくれるというのです。
一方、刑部大牢では、白愁飛がひどい拷問を受けていました。蔡京は白愁飛に「蚀心丹」を与え、精神的に追い詰めます。その結果、白愁飛は幻覚を見て、王小石が木に吊るされている姿を幻視します。精神的に追い詰められた白愁飛は、心が崩壊していきます。蔡京は白愁飛を殺すつもりでいますが、思いがけず白愁飛は逆襲し、彼らを討ち果たします。
また、蘇夢枕は体調を崩し、咳を繰り返しながらも、王小石のことを案じ続けます。無邪が蘇夢枕に薬を渡し、彼の状態を見守る中、三日前に戚少商が王小石と温柔を見つけ、北方の白毛堡に向かうように指示したことが報告されます。雷純もまた、大牢の中で白愁飛を見舞い、彼が受けている苦しみを楽しんでいる様子を見せます。彼女は、白愁飛がどれだけ惨めな状況に置かれているかを無情に伝え、心の中で快感を感じているようです。
その後、雷純は蘇夢枕と会うことになりますが、彼女の言動はますます陰湿になり、蘇夢枕を挑発するような言葉を投げかけます。すべての事が非常に緊迫した状況となり、王小石、白愁飛、蘇夢枕、それぞれが自分の運命に立ち向かっています。