中国ドラマ「天行健(てんこうけん)~革命前夜、風立ちぬ~」第9話のあらすじは以下の通りです。
心に複雑な思いを抱えた于煥傑は、旅先から戻ると卓不凡から厳しい叱責を受けます。羞恥と怒りに苛まれながらも、彼は卓不凡の命を受けて夜を徹して山西へと向かう決意を固めます。
一方、王地保は負傷から回復し、彼を高く評価する門三刀は内務府への抜擢を申し出ます。しかし王地保はそれを固辞し、目標はただ一つ、「大沽命案」の犯人を捕まえることだと強い意志を見せます。
その後、王地保は自分を尾行していた林安静をついに突き止めます。彼女の言動に数々の不審点を感じ取り、同盟会の一味ではないかと疑いを口にします。追及される林安静は、涙ながらに自分の苦境を訴え、王地保の同情心を揺さぶります。そしてその隙を突き、突然彼に口づけを交わし、「一緒に連れて行って」と必死に懇願します。動揺した王地保は思わずそれを受け入れてしまいますが、実はこの一連の行動はすべて、林安静の策略でした。
彼女の真の目的は、浴槽に隠れていた清伊信風に向けて、自分の次の行動計画を知らせることにありました。
その頃、王地保は融天嶺らの手掛かりを探るためには、門三刀の力が必要であると考え、言葉の駆け引きをしていた矢先、突如として刺客・銭七の襲撃を受けます。激しい戦闘の末、銭七は劣勢に追い込まれますが、そこへ姜恨が現れ、彼を連れ去ります。とはいえ、銭七はすでに致命傷を負っており、江辺で息を引き取るのでした。
王地保が部屋に戻ると、壁越しに門三刀たちが次の展開について話しているのを耳にします。彼らが山西へ向かうと知った王地保は、その後を追うことを決意します。
しかし、これは門三刀が仕掛けた“罠”でした。王地保の鋭い捜査能力を利用して、卓不凡の居所や重要な手掛かりをより早く掴むための策略だったのです。
次回、王地保は真実に近づけるのか、そして林安静の真意は明らかになるのか——物語はますます緊迫感を増していきます。