中国ドラマ「雪花咲く、君を想う(せっかさく、きみをおもう)」見どころは? ネタバレ 第9話のあらすじは以下の通りです。
容鈺(ようぎょく)が九霊(きゅうれい)を窓の外で見て以来、毎日その場所でじっと待ち続けています。九霊はそんな彼を慰めるため、稲わらで作った人形を2体用意し、自分の赤い服と容鈺の青い衣を着せて並べました。容鈺はそれを見つめながら幸せそうに笑っていますが、その様子を遠くから見ていた容絳(ようこう)は複雑な心境でした。
一方、九霊は家で夜を徹して解毒の薬を研究し、容鈺を救おうと努力しています。そんな中、賀良(かりょう)と賀沉舟(かちんしゅう)が朝廷に上がると、同僚たちから九霊と容鈺の婚約について尋ねられます。賀良は答えられませんでしたが、賀沉舟が「容鈺が重い病にかかっているため婚約は保留だ」とかわします。
しかし容絳は「婚約はほぼ決まっている。喜びの宴も開く予定だ」と言い、周囲から祝福の言葉が集まります。これを聞いた賀良は困惑し、なぜ容絳が以前は賀家の訪問を許さなかったのに、今は祝宴を言い出すのか問いただします。容絳は厳しい表情で「賀家と九霊は別物だ。九霊は生きていれば容家の一員、死んでも容家の魂だ。婚約は確定している」と告げます。
怒りを覚えた賀良は、九霊を大切に守る父親として、容絳の言動を許せません。賀沉舟も心配し、「このまま婚約を続けるべきか」と尋ねます。賀良は家に戻り、家族に九霊と容鈺の婚約を解消する決意を伝えます。家族は賛同しますが、九霊だけは反対し、「容鈺が重い病気なのに婚約を解消すれば世間から非難される」と懸念します。賀良は「娘の幸せのために、周囲の声は気にしない」と言い、九霊は怒って走り去ります。賀良は家族に九霊の行動をしっかり見守るよう命じ、食事の準備をします。
その後、賀良と賀沉舟は皇帝に謁見し、南姜の守備の重要性について話し、賀家は一家で南姜へ移住し、民を守り国と共に生きる決意を表明します。
一方、容鈺は窓の前でじっと待ち続け、庭にあった稲わら人形は風雨で崩れ、容鈺も痩せ衰えていきます。合扇(ごうせん)や展屏(てんぺい)も心配しますが、容鈺はどうしてもその場所を離れようとしません。
九霊は家で解毒薬を作り続けていますが、突然外の騒ぎに気づきます。家丁たちが大嫂(たいそう)の指示で荷物を運び出しており、家族全員が京城を離れる準備をしていることを知ります。九霊は父親の真意を理解し、激怒して父親を責めます。賀良は「これは皇帝の命令で、九霊は左将に任命され、武芸の修行も認められている」と説明します。
賀沉舟は容鈺が残した占いの言葉を九霊に伝えます。容鈺は賀良に「南姜に行くなら断固拒否せよ。さもないと災いが降りかかる」と警告していました。賀良は「やむを得ない決断だ。九霊のことも考えてのことだが、賀家の伝統として国を守る義務もある」と苦しい胸の内を語ります。
九霊は理解を示し、家族と共に南姜へ行き国を守る決意を固めます。出発が迫る中、九霊は迷いながらも容鈺ともう一度会いたい気持ちを抑えきれず、夜に火を灯して塀を越え、容府へ忍び込みます。容鈺も容絳の止める声を振り切り、苦労して屋根の上に上がります。二人は屋根の上で手を握り合い、九霊は容鈺の額に深くキスをして最後の別れを告げます。
最後に、九霊の二兄夫妻も合流し、家族は南姜で再会を果たします。
第9話では、九霊と容鈺の切ない別れと家族の大きな決断が描かれています。困難な状況の中で、家族愛と責任感が強く表現された感動のエピソードです。