映画とドラマに沼る主婦

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華流ドラマ『夜明けの恋歌(よあけのこいうた)~大理寺ロマンス~』見どころは? ネタバレ 第5話のあらすじは以下の通りです。

華流ドラマ『夜明けの恋歌(よあけのこいうた)~大理寺ロマンス~』見どころは? ネタバレ 第5話のあらすじは以下の通りです。

蘭澈(らんてつ)は九香(きゅうこう)の命を救うため、師匠に治療を頼みます。すると師匠は「楼明夜(ろうめいや)に頼まれたのか」と問いかけます。蘭澈は力強くうなずき、「師匠なら無憂散(むゆうさん)の解薬を作れるのだから、九香もきっと助けられます」と信じて訴えました。

一方、楼明夜は牢に入れられている九香のもとを訪ねます。彼女が話したいことがあると聞かされたためです。対面した九香は、静かに「本当に私のことを思い出せないの?」と問いかけました。彼女は十年前、涼州(りょうしゅう)で楼明夜の父を治療していた薬師・冷去疾(れいきょしつ)を話題に出し、「あの頃のことを覚えていますか」と続けます。

楼明夜は驚き、「まさか…君はあのとき冷去疾の弟子だった阿瓷(あじ)なのか」と気づきました。そして、「なぜ冷去疾は私の父を殺したのだ」と問い詰めます。阿瓷は逆に、「あなたも師父が犯人だと信じているの?」と返します。楼明夜は「父が亡くなった現場にいたのは冷去疾ただ一人だった」と断言しますが、阿瓷は「もし師父が殺したのなら、なぜ彼自身も追われ、家族まで巻き込まれたのか」と涙ながらに反論しました。

楼明夜は納得できず、「ではなぜ逃げたのか」と詰め寄ります。阿瓷は「おそらく師父はもうこの世にいません」と悲しげに答え、十年前の出来事を語り始めました。彼女と冷青瑶(れいせいよう)は黒衣の者たちに追われ、冷去疾は二人を安全な場所に隠して自ら敵に立ち向かったといいます。阿瓷は心配で後を追いましたが、出た瞬間に捕らえられてしまいました――。

そのころ、蘭澈は突然夢の中でその光景を見て、はっと目を覚まします。夢の中で自分を助けてくれたのが九香=阿瓷であったことを思い出したのです。いてもたってもいられず、大理寺へ向かう蘭澈。しかし、門前で聞かされたのは九香がすでに亡くなったという悲報でした。

信じられない思いで九香のもとへ駆けつけた蘭澈は、白布の下に眠る彼女の顔を見て涙をこぼします。外では激しい雨が降り出し、まるで天も九香の死を悼んでいるかのようでした。そのとき、静かに傘を差し出したのは楼明夜でした。彼は九香の最期の言葉――「冷青瑶を見つけてください」――を胸に刻んでおり、目の前の蘭澈こそがその冷青瑶だと確信します。

蘭澈は涙ながらに、自分が嘘をついていたことを告白しました。「私は昌京(しょうけい)の生まれではありません。山のふもとで師匠に拾われたんです。全身傷だらけで、記憶もなかったから…」と語ります。楼明夜が「何も思い出さないのか」と尋ねると、蘭澈は「黒衣の人たちに追われて、あるお姉さんが私を救ってくれた夢をずっと見ていました。あの人が九香だったのです」と涙ながらに答えました。

蘭澈は「もし早く思い出していたら、九香はひとりで死なずにすんだのに」と悔やみます。楼明夜はそんな彼女をそっと慰め、「送っていこう」と傘を差して歩き出します。帰り道、蘭澈は「これまで自分の身の上には興味がなかった。でも、せっかく記憶の手がかりができたのに、また失ってしまった」とつぶやきます。楼明夜は「今はまだ時が満ちていない。いずれ真実はわかる」と優しく励ましました。

蘭澈はふと、楼明夜の持つ傘に目を留めます。それは彼女が幼いころに彼へ贈ったものだったのですが、彼女はまだその記憶を持っていません。楼明夜は黙って微笑みました。

やがて蘭澈は、「九香の事件の記録を見たい」と頼みます。「見れば、過去を思い出せるかもしれない」と言う蘭澈に対し、楼明夜は一計を案じ、「見たいなら、私の小間使いになれ」と条件を出しました。蘭澈は雑用をするのが嫌で怯えますが、九香の死の真相を知りたい一心で承諾します。

その後、楼明夜が燕王(えんおう)と話している最中に、蘭澈は元気よく現れて口を挟み、方庭閣(ほうていかく)にたしなめられます。方庭閣は「小間使いとしての心得」を教え、ようやく蘭澈は自分の役割を理解しました。

そして、楼明夜は彼女を連れて衣装を選びに行きます。その姿を見ながら、彼の脳裏には幼いころの蘭澈――冷青瑶の笑顔がよみがえっていました。

第5話は、蘭澈の失われた過去と九香の悲しい真実が交錯する感動的な回です。運命の糸が少しずつ結び直され、楼明夜と蘭澈の関係にも新たな絆が芽生えていきます。