映画とドラマに沼る主婦

youtubeチャネル開設しました。登録よろしくお願いします。がんばります!

NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」: 時代を彩る衣装の世界

 

「鎌倉殿の13人」は、鎌倉時代初期を舞台に、源平合戦北条義時の物語が繰り広げられる壮大な歴史ドラマです。登場人物たちの衣装も、当時の風俗や身分に応じて精巧にデザインされ、物語の世界観を一層鮮やかに演出しています。

坂東の人々の衣装

東武士たちは、直垂(ひたたれ)と呼ばれる衣装を身に纏っています。直垂は、現代の着物の原型ともなった衣装で、衿が特徴的な上着と袴が共布され、麻を主な素材としています。北条義時や宗時などの坂東武士たちが着用する直垂は、質素でありながらも武士の風格を感じさせます。一方、源頼朝の装いは高貴な印象を与える上質な絹製の直垂で、白い帯が彼の威厳を際立たせています。

女性の衣装

女性陣は、小袖(こそで)と呼ばれる衣装を身に着けています。小袖は、袖幅がやや狭く袖丈が短い特徴を持ち、湯巻(ゆまき)と呼ばれる前掛けのようなものを巻いています。この装いは、家事をしている様子を示すと同時に、当時の女性の身分や地位を表現しています。

源氏や平家の人々の衣装

一方、朝廷に近く、公家や天皇に仕える源氏や平家の人々は、朝廷や公家の装束を身に纏っています。源頼朝以仁王の令旨を受け取った際の水干(すいかん)や、平家側の直衣(のうし)など、それぞれが自身の立場や役割に応じた装いをしています。

ドラマの衣装は、当時の風俗や身分を忠実に再現しつつ、登場人物たちの個性や物語の進行に合わせて工夫されています。繊細なデザインや素材選びにもこだわりが見られ、時代を彩る重要な要素として物語に深みを与えています。衣装のディテールに注目しながら、物語の世界に浸ることができるでしょう。