NHK大河ドラマ『徳川慶喜』では描かれなかったエピソードには、以下のようなものがあります:
1. 幼少期のエピソード:
徳川慶喜は寝相が悪いという問題があり、父・斉昭は寝相の悪さを改善するために枕の両側や体の四隅にかみそりの刃を立てていました。成人してからも就寝中の緊張感を保つために刃を立てていたという記録が残っています。
2. 酒にまつわるエピソード:
土佐藩士の雑記には、慶喜が茶わん5杯の酒を飲んで当時の親王を一喝したというエピソードが記されています。これは当時の朝廷と幕府の政治の折衝の様子を示す貴重な史料として注目されています。
3. 隠居後のエピソード:
静岡での謹慎生活が解かれた後、慶喜は潤沢な資金を元手に趣味に没頭しました。鉄道の写真を撮っていたことから「撮り鉄」の元祖ではないかとも言われています。また、自転車が好きで乗り回していたものの、あまり上手ではなく、溝に落ちたり壁に激突したりしていたという記録も残っています。
4. 女性関係のエピソード:
慶喜は将軍後見職として将軍を補佐するようになると、暗殺を恐れて妾2人を川の字かYの字の形に寝かせていました。隠居後も妾の女性と同居しており、妾同士が仲良しだったことや、子供と分け隔てなく接していたという記録が残っています。
これらのエピソードはドラマでは描かれていないものの、徳川慶喜の人柄や生活を垣間見ることができる興味深い話です。歴史的な背景や人物の多面性を理解するためには、こうした逸話も重要な要素となります。