2007年に放送されたNHKの大河ドラマ「風林火山」のタイトルは、武田信玄の軍旗に書かれた「孫子」の句から来ています。この句は「疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」という意味で、それぞれの自然の要素が戦いの戦術を象徴しています。
風:迅速さを表し、敵に対して素早く動くこと。
林:静けさを表し、静かに待ち構えること。
火:侵略の激しさを表し、敵を圧倒すること。
山:動かない堅固さを表し、揺るがない防御を意味します。
ドラマは、戦国時代の甲斐国を舞台に、武田信玄の軍師として知られる山本勘助の生涯を描いており、このタイトルは彼の戦略的な才能と武田軍の強さを象徴しています。また、この言葉は武田信玄の戦術や哲学を表すものとしても知られています。