このエピソードでは、清盛が50歳の誕生日を迎えることを祝う宴が開かれます。清盛は武士としては異例の高い地位にあり、その影響力は朝廷にも及んでいました。朝廷では、清盛の長年の願いであった博多着の宋の船を都近くに寄港させるための瀬戸内海開削がついに決定されます。これは新しく参議となった時忠の巧みな話術によるものでした。
宴では、清盛の末の弟・忠度や、牛若丸を連れた常磐御前など、意外な面々が現れます。忠度は熊野で育ち、クマのような風貌をしており、一同を驚かせます。また、基房らも乗り込んできて、舞や和歌の勝負を挑みますが、清盛の息子たちとの間で舞や和歌の勝負が行われ、清盛の一族が勝利を収めます。
このエピソードは、清盛の人生の節目を祝うとともに、彼の政治的な成果と家族の絆を描いており、物語における重要な転換点となっています。