仁安3年(1168年)2月、清盛は突然倒れ、体に毒が入っていると診断されます。宋の薬も効かないと言われ、清盛の回復の望みは絶たれ、一門は騒然となります。時子は祈りの僧を集め、重盛に棟梁の務めを果たすよう命じます。
この間、清盛は夢の中で、実の両親である白河法皇と舞子と再会します。清盛は高みに登った自分が父・白河を越えてみせると語ります。白河法皇は清盛に対して、のぼり切ったその果ての景色を見ることができるかと問いかけます。清盛は賽を振り、父を追い越す決意を新たにします。
一方、後白河上皇は滋子と共に熊野詣でに出かけており、途中で清盛の危篤の情報を聞きます。上皇は清盛が死ぬかもしれないという絶望的な表情を見せますが、清盛は夢から覚め、生きて戻ったことを確認します。後白河上皇は清盛の屋敷に駆けつけ、清盛との双六遊びがまだ終わっていないことを確認します。
このエピソードは、清盛の人生と野望、そして父との関係を深く掘り下げる内容となっており、物語における重要な転換点を描いています。