映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第133話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第133話のあらすじは以下の通りです。

第23週「まどわせないで」「ヘラオオバコ」

第133話では、糸子と里香の関係が新たな段階に入り、時代背景を反映したファッション業界の発展も描かれています。昭和61年(1986年)というバブル期の日本、女性の社会進出や価値観の変化が進む中、糸子の手腕がますます輝きを放ちます。

物語は、糸子から「東京に帰るか、ジャージを脱ぐか」という選択を迫られた里香が、ついに決断を下す場面から始まります。ジャージを脱ぎ、自分の道を歩む姿は、若者が自分の居場所を見つけようとする葛藤そのものです。しかし、持っているのは夏服だけという事態に、糸子は三人娘たちの古着を手渡します。その「ちぐはぐな格好」は、時代の流れに合わないものでも、家族の絆や思い出が込められているように感じられ、心温まるエピソードです。

また、この回で注目すべきは、糸子が再びデザイナーとして新たな挑戦を見せるシーンです。栄之助と譲を店に呼び、年配女性向けにデザインした既製服の試作品を披露する場面は、糸子のファッションへの情熱があふれています。体型が変わっても美しく見える工夫を凝らしたデザインは、時代を先取りしたものであり、特に昭和の終わりという背景を考えると、糸子がいかに時代を読み、女性のニーズを捉えていたかがわかります。このようなデザインは、バブル経済の華やかさとともに、女性たちが社会で自立していく過程と重なり、強い共感を呼びます。

一方で、母親との関係に悩む里香の心の葛藤も描かれます。学校に行きたくないと泣き出す里香に、「それは大人になろうとしている証拠」と糸子が優しく励ます場面は、母親としての糸子の深い愛情が感じられます。自分の道を歩むために迷い、悩む姿は、多くの人が共感できるテーマです。糸子自身も数々の困難を乗り越えてきたからこそ、孫である里香にもその強さを伝えたいという気持ちが伝わってきます。

さらに、栄之助と譲が商社マンを連れてくる場面では、糸子のデザインした既製服が瞬く間に完売したことが明かされ、糸子の才能がいよいよブランド化されるという展開が描かれます。昭和の終わり、ファッション業界が大きく変わろうとしている時期に、糸子のブランドが誕生しようとしているこの瞬間は、歴史的にも重要な意味を持っています。糸子のファッションに対する情熱が、新たな形で世に広まることが期待され、次回の展開がますます楽しみになります。