映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第132話のあらすじは

 

連続テレビ小説カーネーション」の第132話のあらすじは以下の通りです。

第23週「まどわせないで」「ヘラオオバコ」

 

第132話は、糸子と彼女を取り巻く人々の成長と葛藤を描いた重要な回です。栄之助が再び糸子のもとを訪れ、「オハライトコ プロジェクト」と称する新しい企画を提案する場面が始まりのポイントです。栄之助は糸子に、自分がようやく絞り出した知恵として、糸子のデザインした既製服を販売するプロジェクトを持ちかけます。この提案に対し、糸子は当初、「金輪際、既製服商売はやらない」と決意していましたが、栄之助の真剣な姿勢に心を動かされます。

このシーンは、戦後の日本がどのようにしてファッション業界の再興を成し遂げたのかという歴史背景と重なります。糸子のような個人デザイナーが、日本の伝統的な手仕事を守りつつ、既製服という新しい市場に挑む姿は、当時の日本が新しい文化や価値観を受け入れつつ、古き良きものを尊重する精神を表しています。この点で、糸子の葛藤は、単なるビジネスの選択ではなく、時代の流れの中でどのようにして自分の信念を守り抜くかというテーマを象徴しているのです。

さらに、清川が母親を連れて糸子の店にやってくる場面も印象的です。高齢の母親が「どれを着てもばばあや」と文句を言う中、糸子が「お母ちゃんはキレイにして笑ってるのが仕事や」と励ます姿は、糸子の人間味あふれるキャラクターが存分に発揮されています。このやりとりは、年齢や外見に囚われず、自分を大切にすることの重要さを教えてくれます。糸子はただのファッションデザイナーではなく、人々の心を温め、希望を与える存在です。

一方、糸子の孫である里香のエピソードも並行して描かれます。喧嘩の際に助けてくれた少年と友達になった里香が、クリスマスケーキを買って帰ってくるシーンは、彼女の心が少しずつ解けていく様子を示しています。里香が家族との繋がりを感じ、糸子の分のケーキを持ち帰る姿には、彼女がようやく心を開き始めたことが感じられ、見ていて温かい気持ちになります。

しかし、平穏な時間は長く続きません。突然、バイクのエンジン音が響き渡り、店のショーウィンドウが壊される音で幕を閉じるこのエピソード。戦後の日本の再建と家族の絆、そして新たな挑戦に直面する糸子の物語は、緊張感と感動が絶妙に織り交ぜられ、次の展開がますます気になります。糸子がこの困難をどう乗り越えていくのか、目が離せません。