大河ドラマ「光る君へ」第39話のあらすじは以下のとおりです。ネタバレネタバレ
第39話 「とだえぬ絆」
一条天皇の中宮・彰子が2人目の皇子を出産し、次期皇位を巡る争いが激化します。道長は自らの血を引く天皇が誕生することを意識し始め、ますます政治的な思惑を強めます。そんな中、伊周が亡くなり、敦康親王の後見は弟の隆家に引き継がれます。隆家は道長に仕えることを宣言し、兄とは異なる道を選ぶことになります。
一方、まひろは帰省中、弟の惟規が父親の道長についての秘密を明かしてしまいます。まひろの夫・宣孝がそのことを知っていたことに驚きながらも、道長に真実を伝えるべきだと考える為時。しかし、道長に対するまひろの心情を重く見た惟規は、従五位に昇格し、為時は越後の国司に任命されます。その後、為時を越後へ送る途中で惟規が体調を崩し、帰らぬ人となります。
まひろは弟の死を知らされ、深い悲しみに包まれます。特に惟規はまひろにとって最も理解ある存在であり、その死はまひろにとって大きな喪失となります。まひろといとの慟哭は視聴者の心を打ち、悲しみの声が広がりました。惟規は姉思いで、道長との恋をこっそり応援してくれていた優しい弟でした。その突然の死に、まひろと賢子は悲しみを共にし、母娘の絆が深まる瞬間が描かれます。
また、道長は自分の孫が天皇になることを視野に入れ、さらに意気込みを見せます。敦康親王が彰子に対して単なる家族愛を超えた感情を抱いていることを懸念し、まひろが書いた「源氏物語」に過剰に影響されていると指摘します。しかし、まひろはその指摘をあまり真剣に受け止めることなく、道長の不安に対して冷静に反応します。この場面では、まひろの素直な返しが印象的であり、道長の思いに少し戸惑いながらも、彼女は自分をしっかりと持っていることが強調されます。
道長とまひろのやり取りは、今後の政治的な展開を予感させるとともに、二人の間にある微妙な感情の変化が視聴者に興味を引き続けさせます。まひろは、道長との関係においても、他の登場人物との関係においても、その独自の立ち位置を確立しつつあります。
この回では、惟規の早逝が大きな悲劇として描かれる一方、道長とまひろのやり取りも注目され、物語はさらなる波乱へと進展していきます。