中国ドラマ「如懿伝にょいでん」第74話のあらすじは以下の通りです。
皇上は永璂の勉強ぶりを確認し、彼の才能は飛び抜けてはいないものの、誠実で嘘をつかない姿勢に大変満足します。食事後、凌雲徹が永璂を翊坤宮まで送ると、永璂は如懿が好きな白玉霜方糕をお土産に持ち帰りました。一方で、皇上が永琪を褒めていることを知り、少し自信を失い気味です。如懿はそんな彼に「品行が良く健康でいてくれればいい」と優しく励まします。
そんな中、永琪が翊坤宮の前を通りますが、天がすでに暗くなっていたため見舞いを控えます。芸角は永琪に「炩妃に近づき、如懿にはあまり会わないようにしなさい。明哲保身が大切よ」と助言します。
炩妃は現在絶好調で、如懿を疎ましく思いながらも彼女を排除する策を練っていました。そこで炩妃は璟瑟と相談し、孝賢皇后が生前住んでいた長春宮での工作を思いつきます。そこは当時のままの調度が残り、皇上が未だに孝賢皇后を忘れられずにいることを利用しようと考えました。
炩妃は婉嬪を呼び出し、孝賢皇后への祭文の整理と抄録を手伝うよう命じます。婉嬪は自分の学識不足を理由に戸惑いますが、炩妃に「この機会に皇上の寵愛を得られるかもしれない」と説得され、承諾します。
婉嬪は夜を徹して祭文をまとめ、初稿を璟瑟に提出しました。璟瑟はすぐに皇上に渡し、皇上は婉嬪の熱意と誠実さに感心します。皇上はこの祭文を後宮の嬪妃たちに配布し、王公大臣にも広めて孝賢皇后の徳を学ばせることを決めます。この件は璟瑟と永琪に任されました。
後日、皇上は婉嬪を訪ねてその努力を称え、その夜は婉嬪の宮に宿泊します。これに対し、如懿は翊坤宮に籠り世事を避けています。愉妃は婉嬪が寵愛を得た経緯を如懿に話し、祭文の冊子も見せます。愉妃は宮中で嬪妃たちが如懿と孝賢皇后を比較し、如懿を劣ると見る状況に疑念を抱き、炩妃が背後で婉嬪を操り、皇上と如懿の仲を裂こうとしていると断言します。そして如懿に皇上へ真実を伝えるよう助言しました。
一方、庆嬪は公然と如懿を中傷し、孝賢皇后の美徳を大げさに宣伝します。璟瑟はその様子を見てほくそ笑みます。芸角は永琪の傷を手当てしながら、「如懿に近づきすぎると皇上の不興を買うから気をつけて」と再び警告しますが、永琪は怒ってその話を遮りました。
ある日、如懿が永璂を尚書房の授業に送ると、皇上もやってきて永璂の新しい師匠を確認します。避けきれず皇上と顔を合わせた如懿は冷たい態度を取り、皇上は彼女の頑なさを咎めながら孝賢皇后と比較します。すでに心が冷え切っている如懿は自ら宮に戻って思案すると告げ、皇上と激しく口論した後、怒ってその場を去りました。皇上は永璂を愉妃の宮に預ける決定を下します。
帰り道、婉嬪が如懿を呼び止めて「自分は炩妃の命令で動いただけ」と釈明し、心から謝罪します。しかし如懿の心はすでに動じませんでした。
季節は夏となり、皇上の年に一度の木蘭巡幸の時期が訪れます。太后は科尔沁部の安定を図るため、二年間禁足されていた豫妃の釈放を促します。皇上はこれを承諾し、炩妃に後宮女眷の同行準備を任せました。
豫妃は解禁されて木蘭巡幸に同行し、炩妃は彼女を皇上の近くに住まわせて感謝されます。炩妃はこの機会に豫妃へ如懿との確執を念押し、豫妃に「仇を忘れないように」と警告しました。
皇上は皇子たちと狩猟に出かけ、大草原を駆け巡り多くの獲物を得ます。特に黒熊を射止め、その胆を太后に、熊皮を炩妃に褥子として贈りました。皇子たちもそれぞれ成果をあげ、皇上はご機嫌でその夜、盛大な宴を開くことを決めます。
第74話では、炩妃が婉嬪を操り、如懿に対して巧みに策略を巡らせる様子が描かれます。嬪妃間の権力争いが激化し、皇上と如懿の関係もますます険悪になっていく展開が見どころです。