中国ドラマ「最高のじれ恋」第9話のあらすじは以下の通りです。
唐漾は蒋亞男とカフェでおしゃべりをしている中で、同僚と友人の関係について話題になります。唐漾は、自信たっぷりに「見た目は少しあやしい関係に見えるかもしれないけれど、データ分析の結果、友情は変質していない」と断言します。ところが蒋亞男は「感情のことはデータだけじゃ判断できない」と指摘。そして、唐漾の持っている鍵のキーホルダーに目を留めます。それは以前、蒋時延と街を歩いた時に彼が買ってくれたものでした。実はそれ、有名な「糖糖猫と醬醬狗」のコンビで、今大人気のカップリングアイテムなのです。それを聞いた唐漾は思わずニンマリ。心の中に嬉しさがこみあげてきます。
一方、銀行では小規模企業向け融資の成功事例を表彰する取り組みがあり、張志蘭の案件がぴったりだと判断され、上司の周行長から唐漾にその企画が託されます。どうやって彼女の起業ストーリーを伝えるか悩んでいた唐漾は、以前美食ブロガーが撮影した動画が最適だとひらめき、蒋時延に使用の可否を確認。すると蒋時延は「今ちょうど撮影中だから、来られるなら一緒にどうぞ」と誘います。唐漾は嬉々として現場に向かい、プロチームの撮影に加わります。
撮影当日、張志蘭はカメラの前で自らの過去——孤児院で育った苦労の日々を静かに語り始めます。その姿に、そばで見ていた唐漾は胸を打たれ、思わず涙を流します。蒋時延は黙ってハンカチを差し出し、唐漾をさりげなく自分の後ろにかばいました。
完成した映像は銀行内で高く評価され、本部の公式アカウントでも紹介されました。それを見た人々は唐漾の仕事ぶりに心から感心し、尊敬の念を抱きます。
そのころ、程回の仕事が一段落し、翌朝の便で帰る予定でしたが、夜にホテルを出たところ偶然盛倪娜と再会。彼は夜ランニングに行くと言いますが、盛倪娜の助手は「偶然を装って待っていたに違いない」と疑ってやみません。翌朝もまた二人はばったり出会い、助手の疑いはさらに深まります。盛倪娜は微笑みながら助手の追及をやんわり止めました。
一方、馮蔚然が地域のイベントで試食会を実施していた最中、突然スタッフが蒋時延を呼びに来ます。現場でトラブルが起きたのです。なんと、一人の男性が包丁を手に妊婦を人質に取り、「壹休好吃は詐欺だ」と怒鳴り、騙し取られた30万元を返すよう要求していました。
その男性は、ネットの情報を鵜呑みにし、「壹休財経」という詐欺サイトに蒋時延の会社を関連付けてしまったのです。蒋時延が「うちは一切関係ない」と説明しても、男は耳を貸さず、蒋時延本人が対応するよう詰め寄ります。その様子は周囲の人がスマホで撮影し、ネットに投稿されてしまいました。
その動画を見た唐漾は会議中にもかかわらず、心配になって甘処長に許可をもらい、急いで現場に駆けつけます。すでに馮蔚然が警察を呼び、警察は男を刺激しないよう蒋時延に別室へ誘導させる作戦をとります。蒋時延が「オフィスで話しましょう」と言って男を5階へ連れて行き、そのすきに男の手元を抑えにかかりますが、思わぬ力で刀が振り返されそうになります。その瞬間、唐漾は息を呑み、叫びながら駆け寄ろうとします。
幸い警察がすぐに男を取り押さえ、人質も無事救出されました。すべてが終わった後、唐漾は怖さと安堵が入り混じった感情に襲われ、柱にもたれて泣き出してしまいます。蒋時延は彼女の髪を撫で、涙をぬぐいながらそっと慰めますが、唐漾は「何でこんなに心配させるの！」と怒って蒋時延をパンチとキックで攻撃。二人の距離が、また一歩近づいた瞬間でした。
事件後、蒋時延は程回にネットの風評被害の火消しを命じ、壹休好吃の社員たちは徹夜で対応に追われます。唐漾も残って一緒に働き、疲れ果てて蒋時延のオフィスのソファで眠ってしまいます。蒋時延はそっと毛布をかけ、眠る唐漾の横顔をじっと見つめます。
翌朝、朝日が差し込む中、唐漾が目覚めると、蒋時延は黒ごまのおかゆを差し出し、「これを食べてから出勤して」と微笑みます。唐漾が出て行ったあと、蒋時延は彼女が眠っていたソファに横たわり、満ち足りた表情で目を閉じるのでした。
第9話では、唐漾と蒋時延の感情がさらに深まる一方、命の危機にも直面する緊張感のある展開が描かれました。仕事を通して信頼を育みつつ、互いを想う気持ちがゆっくりと恋へと変わり始める二人の関係から目が離せません。次回もますます楽しみですね。
