中国ドラマ「扶揺(フーヤオ)〜伝説の皇后〜」第24話のあらすじは以下の通りです。
宴会での一件をめぐり、長孫無極は唐芷蓉の侍女・歓児を厳しく取り調べます。しかし、歓児はすべての罪を扶揺に擦り付け、「扶揺が酒に薬を盛るところを見た」と主張。その証拠として、扶揺の衣に酒がかかった跡があると述べます。この証言により、高普若は唐芷蓉と扶揺が共謀して自分を陥れようとしていると考え、激怒します。
扶揺は冤罪に涙を浮かべながらも、自らの潔白を長孫無極に訴えます。事態は混迷を極め、簡雪が思い切って声をあげ、「扶揺と唐芷蓉が共に罠を仕掛けたのであれば、万一バレたとき高普若が後宮の覇権を握ることになってしまう」と疑念を投げかけます。長孫無極は一理あると判断し、このまま収束させようとしますが、高嵩は納得せず、真相解明を強く求めます。
高普若は「水霊鏡」を使えば真実が分かると主張します。水霊鏡は太淵の秘宝で、子午虫を用いれば過去1時間以内の出来事を映し出すことが可能です。朝廷の重臣・陳閣老が偶然子午虫を持参しており、長孫無極に献上します。
まずは高普若が自ら潔白を証明すべく、水霊鏡の中央へ。鏡は彼女が過去1時間に起こした失態を映し、群臣たちは笑いをこらえきれませんが、薬を盛った事実は映されず、彼女の無実が証明されます。次に簡雪が歓児に鏡の中へ入るよう命じますが、唐芷蓉は焦りを見せ、先に扶揺を試させようと画策します。扶揺は戸惑いながらも水霊鏡に近づきますが――その時、長孫無極がこっそり放ったペットの鼠「元宝」が場内を駆け回り、場は混乱。水霊鏡もすべて粉々に割れてしまいます。
この混乱を利用し、長孫無極は扶揺を叱責し、鏡を壊した罪として冷宮「萃梁殿」へと追放することを命じます。扶揺が護衛に連行されていく中、水霊鏡の破片が彼女の本当の顔を映し出し、それを目撃した齊震と裴瑗は衝撃を受けます。
宴の後、長孫無極は江楓の独断で扶揺が戻ってきたことを察しつつも責めず、3日間の祭祖中、扶揺の護衛を頼みます。一方、裴瑗は燕惊塵に迷香草を使って気絶させ、扶揺への復讐を企てます。
萃梁殿へ連行された扶揺は、江楓から荷包を受け取り、それが長孫無極からのささやかな配慮であることを悟ります。その直後、扶揺は黒衣の刺客に襲われます。
目を覚ました燕惊塵は裴瑗に縛られており、彼女は「裂魂散」を取り出します。かつて燕烈から「裴瑗を殺せ」と命じられた薬です。裴瑗は燕惊塵の心が扶揺にあることを見抜き、嫉妬に燃えて扶揺に復讐しようとします。
扶揺は「失魂散」で動けない状態にされ、裴瑗は裂魂散を使い、燕惊塵に扶揺を殺すよう迫ります。燕惊塵は芝居を打って裴瑗の信頼を得た後、隙を見て扶揺を助け出します。
しかし、裴瑗は引き下がらず、燕惊塵は扶揺を守るため自ら裂魂散を飲み命をかけます。裴瑗が止めを刺そうとしたその瞬間、侍女の阿烈が裏切り、裴瑗を刺します。阿烈は自身の怨みを吐き出し、「裴瑗こそが自分の顔を傷つけた元凶だ」と告白。
裴瑗は最後の力を振り絞り、阿烈を殺害。その死の間際、彼女は燕惊塵への強い恨みを語り、命を落とします。毒で衰弱した燕惊塵は扶揺の腕の中で最期を迎え、「唯一正しかったのは扶揺を愛したこと」と語って息を引き取るのでした。
第24話は陰謀、愛憎、犠牲が交錯する重厚な回でした。人間関係が一層複雑になる中、それぞれの愛と憎しみの深さが鮮明に描かれています。次回以降、扶揺はこの試練をどう乗り越えるのでしょうか。続きが気になります。