中国ドラマ「雪花咲く、君を想う(せっかさく、きみをおもう)」見どころは? ネタバレ 第26話のあらすじは以下の通りです。
最終話となる第26話では、郡主・楚楚が急ぎ容府を訪れます。そこは一面の白い喪服で覆われており、最初は容鈺の死かと思われましたが、実は容絳の訃報でした。楚楚は展屏から薬の瓶を受け取り、すぐに容鈺に飲ませます。そのおかげで容鈺は見事に蘇生し、街では郡主の手によって容鈺が救われたという新たな伝説が広まります。
容鈺は必死に九霊を探しますが、彼女はまるで人間から消えたかのように姿を消していました。阿檀は容鈺を叱責し、「九霊は今まで多くの苦労を乗り越えてきた。容鈺の話をするときだけ少し笑顔になるのだから、どうか彼女を諦めないで」と訴えます。容鈺は言葉なく阿檀に深々と頭を下げました。
その後、容鈺は叔父の容絳の墓前と賀家の墓地を訪れます。賀家の墓には供え物があり、九霊が訪れたことを知り急いで戻りますが、道中で見かけた老婦人に気づきませんでした。その老婦人こそ、九霊であり、彼女は自らの変わり果てた姿を隠していました。九霊はもう、容鈺と再び会うことはできないと心に決めているのです。
また、九霊は近所の子ども・贵生のために束の礼を準備し、彼を占星館へと送り出します。贵生が容鈺に会うと、容鈺はその礼の中の文字に見覚えを感じ、祝詞を添えて返します。
皇上は嘉麟の街の灯火を眺めながら、九霊の献身を思い、深く感謝します。しかし九霊は行方知れずのままです。皇上は容鈺に、彼女を失ったことを嘆きつつ、彼女の意思を尊重して自分からは探さないように伝えます。
一方、郡主・楚楚は容鈺と共に街へ繰り出しますが、容鈺は心ここにあらずで、郡主の好意を丁寧に断ります。彼の心には、かつて自分を誰よりも愛し、戦火の中で命がけで救ってくれた九霊だけがいるからです。楚楚はそれを悟り、悲しみながら去っていきました。
展屏と合扇は容鈺の様子を見て心配します。容鈺は一人で街を歩き、形ばかりの生活を送っています。その頃、九霊もまた街で小さな灯籠を売ってひっそりと暮らしています。偶然にも容鈺は九霊が売る灯籠を手に取り、九霊もまた密かに彼に灯籠を渡します。二人は声を潜めながら、静かに心の交流を続けているのです。
物語の終盤では、遠く浔南にいる任吟霄が師匠と再会し、自らの心を見つめ直します。権力を追い求めた彼は最愛の人の心を失い、絶望の中で自ら命を絶とうとします。
そして、容鈺はかつて自分の肖像画を描いていた逍遥子に出会い、二人と九霊の物語を書き記そうと決意します。
最終話は、激しい戦いと愛の葛藤を乗り越えた二人の深い絆と別れ、そして新たな未来への希望を描いています。九霊と容鈺の切なくも美しい愛の形、そして彼らを取り巻く人々の想いが胸に響く感動のラストです。長い物語の終わりにふさわしい、静かで温かい余韻を感じられる回となっています。