華流ドラマ『夢織姫(ゆめおりひめ)~秘密の貴公子に恋をして~』見どころは? ネタバレ 第3話のあらすじは以下の通りです。
謝啓臨は、かつて容瑕に言われた言葉を思い出していました。彼は「風雅詩会」が孤本(世界に一冊しかない貴重な本)であり、石飛仙が自分を訪ねてくることも知っていました。容瑕はこの点を利用して、謝啓臨に慎重に考えさせ、最終的に謝啓臨は朝議の場で正直に告白します。自分は失神して転んだだけで、班恒とは関係ないと説明したのです。皇帝は寛大で、視力を失った謝啓臨を哀れみ、杖で二十回の刑を与えたうえで、以後は朝廷に出仕させないという軽い処分で済ませました。
石晋は、容瑕の助けに感謝します。彼は妹・石飛仙が謝啓臨と密会していたことを知っていましたが、妹の名誉を守るため黙っていたのです。容瑕もその気持ちを理解していました。この騒動のあと、班婳の一家は無事を感謝して寺に参拝します。しかし班婳は以前見た不吉な夢を思い出し、心に不安を抱えます。陰氏(母)はいくつかの対策を考え、家族もそれを試してみようとします。
容瑕への感謝として、班婳は彼の好みに合わせた贈り物をすることにしました。彼女が選んだのは一幅の「江山図」。容瑕はそれを見て驚きます。まさかこの貴重な絵が班家にあり、しかも班婳がその価値を知らないとは思っていなかったのです。
後日、班婳と弟の班恒は森に宝を埋めに行きますが、そこで偶然容瑕と出会います。容瑕は二人の行動を怪しみ、もし本当に宝を隠していないなら殺すよう部下に命じました。彼の指示を受けた刺客は森に潜みますが、枯れ木を踏んで音を立ててしまい、班婳に気づかれそうになります。容瑕はとっさに注意を逸らすため、自分の玉佩をわざと落とし「大事な玉佩を失くした」と嘘をつきました。
その後、馬車に戻った班婳たちは何事もなかったように見えましたが、実は刺客が馬車の中に潜んでいたのです。班婳が馬車に乗ろうとした瞬間、煙花の合図が上がり、容瑕はすぐに彼女を抱き寄せて助け、刺客は逃走しました。班婳は何も疑いません。容瑕は彼女を無事に送り届け、彼女の肩には彼の上着(裘衣)がかけられていました。
後に杜九が班姉弟の埋めた宝をすべて掘り出して持ち帰り、容瑕は「預かっておく」と図々しく言い放ちます。班婳はその上着を見つめながら、夢に出てきた“謀反を起こす男”が容瑕ではないかと不安を募らせます。陰氏も一理あると感じ、班婳に「用心するように」と念を押しました。
一方、班恒は成安伯(容瑕)の情報を集めるため、街中に高額の懸賞を掲げました。あまりの目立ちぶりに、周囲からは呆れられます。班婳は石飛仙に似せた服装と髪型で変装し、彼女のように振る舞いますが、周りからは「どこか変だ」と言われてしまいます。
班婳は容瑕の好みを知ろうと奮闘しますが、詩集を読むのは苦手。そこで「自分らしい方法で彼の心をつかもう」と決意し、大金をかけてたくさんの料理を買い込みます。容瑕は落ち着いた様子で食事をし、班婳も容瑕に合わせて嫌いな芥辣魚(わさび魚)を我慢して食べます。その健気さがまた微笑ましい場面です。
班恒が都中で容瑕の情報を集めていることを知った謝婉瑜は「お金の無駄」と呆れ、そのことを石飛仙に報告します。石飛仙は、班婳が容瑕に近づくのを止めようと計画を練り、宮中の姉を訪ねて助言を求めました。ちょうどその時、彼女は放蕩者の二皇子・蒋洛に絡まれますが、姉に助けられます。姉は容瑕の好みを書き記した紙を石飛仙に渡しました。
班婳は容瑕のために特別な馬車を用意します。杜九は「彼が乗るわけない」と冷やかしますが、すぐに容瑕は乗り込み、杜九は面目丸つぶれ。石飛仙は容瑕が滑氷(スケート)を好むと知り、謝婉瑜と共に動き始めます。
班婳が容瑕を屋敷まで送り届けると、容瑕は「どうしてそんなに親切にしてくれるのか」と尋ねますが、班婳は本心を言えずにごまかします。その夜、容瑕は夕食を取らず、家令が「班婳様がいらっしゃれば、いつもよりたくさん召し上がるのに」とこぼすのでした。
少しずつ距離を縮める班婳と容瑕。しかし、夢に見た“裏切りの影”が現実になるのか――彼女の不安は消えないまま、恋と策略がさらに絡み合っていきます。