中国ドラマ『星漢燦爛』第44話「降って湧いた功労者」のあらすじは以下の通りです：
凌不疑は銅牛県で楼犇に会い、馬栄が彭坤の配下に殺されたことを知ります。楼犇は馬栄と前年寿春で会ったことがあり、その縁で説得に成功したと言います。県丞の証言と顔忠のわび状により、顔忠が逃亡したことが確かだと楼犇は主張します。
李逢を牢から解放するよう命じた凌不疑ですが、牢から火事の報告が届きます。現場に駆けつけると、李逢は既に亡くなっており、煤だらけの四娘子が近くにいます。四娘子は李逢に会うために牢に入ったと言い、凌不疑は彼女と共に事件の真相を解明することを決意します。
四娘子は李逢が「楼犇が銅牛県を奪還すれば贅沢三昧だ」と話していたことを報告します。楼犇は部屋の外でその話を聞いていました。凌不疑が気づき声を上げると、楼犇が中に入ってきます。火事の原因は彭坤の内偵による放火で、死者は李逢を含む8人です。内偵は捕らえられると自害しました。
楼犇が帰った後、四娘子は楼犇を疑っていることを凌不疑に話します。李逢は「朝廷の兵が来れば馬栄は投降する」と断言しており、火事になると「裏切りだ」「口封じだ」と叫んでいたからです。凌不疑は楼犇に野心があったのだろうと考えますが、楼犇から証拠をつかむのは難しいと言います。二人は手始めに李逢の葬儀に顔を出します。
葬儀で二人は、顔忠は欲に目がくらむ人物ではなかったという話を聞きます。楼犇が見つけたわび状がなければ、誰も顔忠が精銅を携え投降したなど信じなかったと言います。顔忠と程始が出奔した経緯は李逢が伝えたとも知ります。楼犇も葬儀に参列し、李夫人に路銀を持って故郷に帰るよう勧めていました。
李夫人は凌不疑と四娘子をじっと見つめてから出かけます。二人は李夫人を尾行し、質店を追い出された彼女が宝をガラクタ扱いした質店に対する不満を叫ぶのを聞きます。李夫人は倒れた際にわざと巾着を落とし、二人はそれを拾います。巾着の中には県の区画図が入っており、詳細に今後の整備予定が書き込まれています。筆跡は顔忠のもので、これほど詳細に計画を立てている者が逃げるはずがないと二人は考えます。
李夫人が叫んでいた言葉を思い起こし、二人は30里の距離にある駅亭を捜します。駅亭を掘ると、顔忠一家と程始の護衛と思われる遺体が出てきます。四娘子は錯乱状態に陥り、凌不疑は彼女を気絶させます。凌不疑は意識を失った四娘子に、自分のような苦痛は味わわせないと約束します。
目覚めてもなお、四娘子は程始を探しに行こうとしますが、梁邱飛は凌不疑が彭坤に刺されたことや不眠不休で銅牛県に来たことを話します。凌不疑は四娘子の帷子に守られたことを伝え、四娘子は凌不疑に永遠に側にいて守ると約束します。
顔忠と李逢の死は程始が最も疑わしいと官吏の中には主張する者がいますが、万松柏らは程始を信じ擁護しています。皇帝は四娘子と凌不疑と一緒に楼犇も都に連れ帰らせることにし、楼犇の功績を高く評価し論功行賞をするつもりです。凌不疑は再び馬栄を投降させた経緯を楼犇に尋ねますが、楼犇は旧友として勧めただけだと言います。凌不疑は楼犇に世家と関わりがあると知られたくない顔忠には世家の子弟である旧友がいたらしいと尋ねますが、話はそこで途切れます。
このエピソードは、登場人物たちの複雑な関係や疑念、忠誠心の揺れ動きを描き出し、視聴者に深い印象を与える内容となっています。
