映画とドラマに沼る主婦

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NHK大河ドラマ『功名が辻』原作小説との間の類似点、相違点は?

 

 

NHK大河ドラマ功名が辻」と司馬遼太郎の原作小説との間にはいくつかの違いがあります。ドラマは原作の物語を基にしながらも、視聴者に分かりやすく、またドラマチックにするためにいくつかの変更が加えられています。

 

原作小説では、山内一豊と千代の生涯を通じて、信長、秀吉、家康といった天下人たちとの関わりを描いています。千代の母が法秀院という設定になっており、千代自身が縫った小袖のエピソードなども盛り込まれています。

 

一方で、ドラマ版では、大石静さんの脚本により、登場人物のキャラクターや歴史上の出来事の背景に大胆な解釈が加えられています。例えば、千代を反戦思想を内に秘め、出世や金銭に実は執着しない女性として描いています。また、信長・濃姫・光秀の三角関係を本能寺の変の背景として描き、従来の大河ドラマでは一話すべてを使って描くような出来事を放送開始15分で終結させるなど、合戦そのものよりその前後の人間ドラマを重視する姿勢が見られました。

 

このように、ドラマは原作の基本的な枠組みを保ちつつも、視聴者にとってより魅力的で理解しやすい形にアレンジされているのです。ドラマと原作の違いは、それぞれのメディアの特性を活かした表現の違いとも言えるでしょう