映画とドラマに沼る主婦

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連続テレビ小説「カーネーション」の第35話のあらすじは

連続テレビ小説カーネーション」の第35話のあらすじは以下の通りです。

第6週「乙女の真心」花言葉の花「コスモス」

第35話では、糸子の職人としての成長が描かれます。サエのためにイブニングドレスを作ることに乗り気ではなかった糸子。しかし、テーラー職人の川本から「これが成功すればダンスホールの踊り子たちから一斉に注文が入る」という一言を受け、一気にやる気がみなぎる様子は、商売人としての糸子の野心を感じさせます。時代背景としても、この頃の大阪では洋装が次第に広まりを見せ、特にダンスホール文化が隆盛していたことが大きな要素です。

そんな中、糸子が徹夜で試作品を仕上げるシーンは、彼女の情熱とプロ意識が伝わる瞬間です。朝になると、母・千代がそのドレスを着て踊り出し、懐かしい過去の姿を見せます。千代が「昔はイブニングドレスを何着も持っていた」と語る姿は、彼女の人生経験と当時の華やかな時代を垣間見ることができ、戦前の洋装文化を感じさせます。

しかし、この物語の核心は糸子の職人魂にあります。仮縫いの段階でサエが試作品を気に入って「売ってくれ」と言い出しますが、糸子はそれを拒絶。「本気で着るつもりのない者には作りたくない」という彼女の台詞は、商売ではなく、あくまで職人としての誇りに生きる糸子の信念を象徴しています。このシーンでの糸子の怒りは、彼女が単なる裁縫師ではなく、自分の仕事に対して深い愛情とプライドを持つプロであることを強調しています。

また、糸子がサエを追い返す場面は、単に一顧客を失ったということ以上に、糸子が自分自身のスタイルと信念を貫くための大きな決断をした瞬間です。ここに至るまでの糸子の葛藤と成長が見え、次なる展開への期待が高まります。