連続テレビ小説「カーネーション」の第121話のあらすじは以下の通りです。
第21週「鮮やかな態度」「ルドベキア」
第121話は、昭和40年（1965年）3月、ファッションの変遷と家族の成長が交錯するエピソードです。この回では、特にミニスカートという新たなトレンドが焦点となり、時代の流れを感じることができます。
聡子が手がけたデザインは、再び短い丈のスカート。客にそのデザインについて尋ねたところ、恥ずかしさを抱えつつも短い丈のスカートを試してみたいという本音が明らかになります。このエピソードは、ファッションがもたらす心の変化や、女性の自由な自己表現を象徴していると感じます。特に、当時の女性たちが抱える社会的な制約を背景に、ミニスカートという大胆な選択肢がどれほど大きな意味を持つかを考えさせられます。
そして、東京にいる直子からの電話が入ります。パリでは「ミニジュップ」と呼ばれる短いスカートが流行し始めているという知らせに、糸子は時代の波を感じ取ります。直子の情報を受け、糸子は日本の若い女性たちもミニスカートを内心では求めていると確信します。この流れは、1960年代の若者文化の象徴とも言えるでしょう。パリからの影響を受け、ファッションが一気に変わろうとしている中で、糸子は新たな時代の先駆者としての立場を確立していきます。
さらに、優子の心斎橋の店がいよいよ開店を迎えます。オープニングレセプションには、糸子、聡子、直子も駆けつけ、北村の登場によって、ミニスカートの量産が急かされます。三姉妹が「ミニスカートをこさえ」と北村に迫る姿は、彼女たちの成長と団結を象徴しており、時代の変化に敏感であることを示しています。家族の絆とともに、新たなビジネスの可能性も見えてきます。
一方で、昭和41年（1966年）4月、岸和田でもミニスカートが流行し始めると、北村はその影響を受けながら複雑な心境に陥ります。彼は利益を上げたものの、時代の変化に対してどう向き合うべきかを考えさせられます。ここで糸子が「時代が変わり、女の子も変わった」と語る場面は、女性たちの自立と自己表現の重要性を強調しており、観る者に強いメッセージを伝えています。
『カーネーション』は、単なる家族の物語を越えて、ファッションや社会の変遷を描くことで、視聴者に強い印象を残します。ミニスカートの流行は、女性の解放や新しい価値観の到来を象徴するものであり、これからの展開にますます期待が高まります。糸子とその家族がどのようにこの時代の波に乗り、新たな未来を切り開いていくのか、その過程を見逃せません。次回もまた、彼女たちの成長を共に感じ、応援したくなるエピソードが展開されることでしょう。
