中国ドラマ「東宮(とうぐう)~永遠の記憶に眠る愛~」第23話のあらすじは以下の通りです。
花灯節の賑わいの中、顧剣は明月を誘って一緒に街を歩こうとします。明月は顧剣に「あなたは柴牧の義子なのか、それとも名玉坊の客なのか」と問いかけますが、顧剣は「ただの友達として来た」と答え、明月もそれを受け入れました。永寧は洛熙と裴照を連れて行き、李承鄞に小楓の面倒を見るよう頼みます。小楓は少し照れながらも嬉しそうでした。
李承鄞は小楓の赤い衣装に気づき、「これは趙瑟瑟と一緒に買ったのか」と尋ねます。小楓は李承鄞に「この服はどう思う?」と聞きます。李承鄞は以前、趙瑟瑟に赤色は苦手だと話していましたが、小楓が着るととても似合っていると感じました。
小楓は糖人(砂糖細工)が欲しくなりましたが、お金を持っていませんでした。そこで李承鄞が街の大道芸に目をつけ、二人は大道で剣舞や宝物の見世物をしてお金を稼ぎ、小楓が集めたお金で糖人を買うことに成功します。
しかし、糖人を買った際に人にぶつかられ、せっかくの糖人が割れてしまいます。失望した小楓は李承鄞を見ますが、彼は趙瑟瑟と一緒にいて、がっかりした小楓はそのまま去ってしまいます。李承鄞は慌てて小楓を探し始めます。
その途中で小楓は顧剣と明月に出会い、理由をうまく答えられません。永寧、洛熙、裴照が来て小楓は彼らと一緒に去ります。顧剣は去る小楓の背中を見つめていました。
李承鄞と趙瑟瑟は長い時間小楓を探しますが見つからず、趙瑟瑟は李承鄞の太子争いに対する熱意を理解し、小楓にも心の片隅に自分の場所を残してほしいと願います。その時、小楓たちが戻ってきて、李承鄞はまるで長年会えなかった人に再会したかのように喜びの眼差しを向けました。
帰り道、小楓は永寧と最後尾を歩き、李承鄞は趙瑟瑟と並んで歩きながらも何度も小楓のほうを振り返ります。しかし小楓は李承鄞が自分を好きだとは思っておらず、むしろ李承鄞と趙瑟瑟が一組だと思っています。永寧は小楓を慰め、「趙瑟瑟の良い顔も長くは続かない。やがて李承鄞は本当の姿を見抜くだろう」と励まします。また、各国の使臣たちが鴻臚寺に集まり、小楓と李承鄞の結婚を祝う準備が進んでいることを伝え、小楓は西洲の使臣に会えることを楽しみにしています。
小楓はなぜ自分の書いた手紙が返事もなく無視されているのか悩み、あれこれ想像します。阿渡は何も言いません。顧剣は宮殿の大きな木の上から、小楓の部屋の灯りをじっと見つめていました。
ある夜、小楓が化粧をしていると顧剣が現れ、今日の小楓の様子が元気がないことに気づきます。顧剣は明月を妹のように思っていると説明し、小楓は自分の気持ちはそのことではなく、顧剣も明月も大切な友達だから、二人が一緒になっても嬉しいだけだと話しました。顧剣は昔の小楓とは違うことに気づき、少し寂しさを感じます。
柴牧は四皇子が心配ないとし、今回は争わず四皇子に先手を取らせる作戦を提案し、李承鄞も笑顔で同意します。ところが四皇子は突然皇帝に江南で療養したいと願い出ます。皇帝は四皇子の体が弱く文芸を好むことを考慮し、許可しました。四皇子はその場でぐったりと座り込みます。
皇帝は李承鄞に茶の中に入っている薬草を味わわせ、それが扶桑花であると教えます。皇帝は李承鄞が体内の「火」を冷ますために使っていると言いますが、李承鄞はそれは体を傷めると指摘し、もっと穏やかな薬を使うべきだと答えます。皇帝は朝廷に奸臣がいても急激な手段は根本を傷つけると言い、李承鄞の考えを評価しました。
そして大殿で皇帝は李承鄞を正式に東宮太子に封じ、李承鄞の念願が叶います。群臣は李承鄞の即位を祝福しました。
李承鄞は東宮へ入ると、これまで東宮の道で命を落とした兄弟たちの姿を思い出します。李承稷や李承颺の顔が脳裏に浮かび、三皇子や四皇子が去った姿も思い出し、彼らの厳しさも一種の守護であったことを噛みしめます。
その夜、顧剣は悩む小楓のもとを訪れ、彼女に本当に李承鄞と結婚したいのか問いかけます。もし望まなければ、西洲へ送り届けると優しく告げました。
第23話は賑やかな花灯節の中での人間模様や、李承鄞の太子としての重責と葛藤、そして小楓の心の揺れが丁寧に描かれています。登場人物たちの思いが交錯し、物語の緊張感が高まる回となっています。