華流ドラマ『相思令(そうしれい)』見どころは? ネタバレ 第1話のあらすじは以下の通りです。
物語の舞台は、北泫(ほくげん)、西鑲(せいしょう)、焱南(えんなん)の三国に分かれており、それぞれが複雑な関係を抱えています。北泫は勇猛な戦士が多く、軍事力に優れた国です。一方、焱南は経済が発展し、北泫と対抗できる力を持っています。北泫内部では五部族が「狼主」の座を巡って争っており、その中で玄部の家主・玄術が亡くなった事件が、焱南の百工伝人に関わるとされ、息子の玄烈は真相を探っています。
焱南の君家も百工伝人の一族であり、娘の君綺羅(くん・きら)は父に「晶石」の行方を尋ねます。しかし父は各地を探しても見つけられず苦悩していました。君綺羅は商隊が西鑲へ向かう機会に、自ら探す決意をしますが、父は道中に無法者が多く危険だと反対します。さらに父は、彼女に娘として身を戻し、彼女を慕う祁民と結婚するよう勧めます。しかし君綺羅は「たとえ娘の姿に戻っても、自分は百工伝人であり、弩や武器を作り続けなければならない」と強く主張しました。もし自分が身を引けば、家は二房に乗っ取られ、短期間で滅んでしまうだろうと危機感を示すのです。
妹の君絳絹(くん・こうけん)は、姉が祁民と結婚するのかと問いただしますが、君綺羅は時間稼ぎにすぎないと告げます。三妹は、姉ほどの力ある女性にはもっと相応しい相手が現れるだろうと信じていました。出発前、父は祁民に「必ず君綺羅を守ってほしい」と託します。
道中、商隊は馬瘟により多くの馬を失い、西鑲に間に合わなくなる危機に陥ります。そこで君綺羅は、近くにいた北泫の商隊に馬を貸してほしいと交渉し、君家の貴重な織物を差し出すと約束します。さらに自ら近道を示すと伝え、取引は成立しました。しかし途中で「馬賊」と思われる集団に襲われ、激しい戦闘が起こります。君綺羅は、相手の装束から本物の馬賊ではないと察します。戦いの最中、祁民は君綺羅を守ろうとしますが捕らえられ、彼女に「君家のために生きよ」と言い残します。
その後、北泫の玄烈は戦場から精巧な織物を発見し、そこに君綺羅が関わっていることに気づきます。彼女は「自分は君家の商隊ではない」と否定しますが、玄烈は商隊に武器があることを突き止め、偽装した部族の密輸だと確信しました。ただし黒幕は誰かはまだ不明で、玄烈は囮作戦を仕掛けることにします。
一度逃げようとした君綺羅は捕らえられてしまい、身に付けていた「君家の行商令」で正体を疑われます。彼女はとっさに「自分は君非凡の侍女であり、大少爺と恋仲だ。今は彼の代わりに人心を落ち着けるため、男装している」と嘘をつきました。そして玄烈に三つの条件を出します。ひとつは自分の身の安全、二つ目は死んだ仲間を手厚く葬ること、三つ目は荷を西鑲に届けることでした。玄烈はこの条件を受け入れ、君綺羅の案内で君非凡を探すことに同意します。
第1話では、勇敢で知略に長けた君綺羅の姿が際立ち、また彼女と玄烈の出会いが物語の大きな伏線となっています。国を背負う若者たちの思惑が交差し、今後どのような関係に発展していくのかが大きな見どころです。