映画とドラマに沼る主婦

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 韓国ドラマ「トンイ」の軌跡: 賤民から王の側室へ N0-02

2. 第一章: 宮廷での下働きから始まる物語



トンイが宮廷で最初に担った仕事は「ムスリ」と呼ばれる下働きでした。ムスリは、宮廷内での雑用や力仕事を行う女性たちのことを指し、その中でも特に水汲みは大変な重労働とされていました。当時の朝鮮では、水を汲む仕事は非常に重要であり、王宮では多くのムスリが必要とされていたのです。水は日常生活に不可欠であり、清潔な水の確保は宮廷の健康と衛生に直結していたため、この仕事は非常に重要視されていました。

トンイは、このムスリとしての仕事を通じて、宮廷内での生活を始めました。彼女は、水汲みや品物の積み下ろしなどの基本的な雑用を担当し、宮廷内での地位を確立するための第一歩を踏み出したのです。ドラマ『トンイ』では、彼女が子供の頃からこのような仕事を始めていたと描かれていますが、実際には彼女がどのような経緯でムスリになったのか、詳細は不明です。



また、トンイは掌楽院の奴婢としても働いていたとされています。掌楽院は宮廷内の音楽を担当する部署であり、トンイはそこでの奴婢として、音楽に関わる仕事も行っていた可能性があります。掌楽院は宮廷内の音楽を担当する部署であり、音楽は宮廷の儀式や娯楽において重要な役割を果たしていました。彼女が音楽に関わる仕事をしていたとすれば、それは彼女の多才さと、宮廷内でのさまざまな役割を経験したことを示しています。 このように、トンイは宮廷内で様々な仕事を経験し、後に側室として、さらには王の母としての地位を築き上げていくことになります。



トンイの宮廷での下働きから始まる物語は、彼女の身分の低さと、それを乗り越えていく強さと機転を象徴しています。彼女の物語は、単なるドラマの枠を超えて、当時の社会の階層制度や女性の地位についても考えさせられるものです。