『春日局』は、1989年1月1日から12月17日にNHKで放映された第27作の大河ドラマです。主演は大原麗子さんで、橋田壽賀子さんがオリジナル脚本を手がけました。
物語は、明智光秀の重臣である斎藤利三の娘、おふく(後の春日局)の生涯を描いています。彼女は戦国時代を生き抜き、その力量を徳川家康に見込まれ、3代将軍・徳川家光の乳母として大奥を取り仕切りました。春日局は、平和な世を希求し、家光と徳川家を支えた女性として描かれています。
このドラマは、女性が主人公の大河ドラマとして、家康側室で将軍家綱の母となるお楽の方について調査したことから、春日局に関心を持った橋田壽賀子さんによって制作されました。春日局の人生や人柄を感じさせるシンプルなオープニング映像と、坂田晃一さんによるテーマ曲が印象的でした。
『春日局』は、本能寺の変から徳川幕府の諸制度が完成する寛永20年まで、おふく(春日局)が4歳から65歳で世を去るまでの物語を描いています。